「モノを買う人」と「時間を買う人」を使分けた生き方。これをしないと人生が味気なくなる話。
最近、TVやFMで聞いたことないアーチストや曲が増えてきました。
息子と話していてもチンプンカンプンで
「あぁ 俺も爺さんになったもんだなぁ。」
「若い頃、懐メロ聴く年寄りを馬鹿にしてたけど、俺もそうなったのかな」
っと思っていた。 っが。。。しかし。。。
本当の理由は、他にあったことに気がつきました。
今日は、それについてお話します。
1.「モノを買う」から「時間を買う」時代
大学生のころ、UDO音楽事務所でバイトするほどロックが好きでした。
ディープパープル、ツェッペリン、KISS、サンタナ、スージークワトロの身の回りのお世話係をしながら、めっちゃ楽しい大学生活を送っていました。
社会人になったら、マンハッタントランスファーやリーリトナーみたいなおしゃれな音楽にも傾倒し、街のレコード屋に入り浸ってジャケットをチェックしながらレコードやCDを買い漁っていました。
ところが、今どうしているかと言えば。。。。
音楽はAppleMusicのFavouritesMixを朝から流し、選んでくれる曲に満足して、「この曲のアーチストは誰だ?」なんて気にせず気分良く聞いています。
映画だってNetFlixが選んでくれる映画を選べば、まず間違いなく好きな映画です。だから自分で検索しまくるなんてことはしなくなっています。
さらに言えば。。。
アマゾンは、AIが私の傾向を分析して勝手に欲しいモノを絶妙のタイミングで告知してきたり、自動発注でオーダーできたり、まるでお店の商品棚が家にある感じで、わざわざ街に出て商品を探すことなとなんてしなくなる。
段々、ショッピングがストレスになるように思う今日この頃。
これって。。。昔は欲しいモノを買って所有する喜びがあった筈なのに、
今は、ショッピングの時間を省いて、提案された商品に満足している。。
つまり、モノではなく時間を買っているわけです。
っで、手に入れた時間を何に使っているかと言えば、スマホやiPadでYoutube見る時間に充てている。
なんのこっちゃです。
2.モノを作った人と、共感する喜び
先日、坂本龍一のNHKの番組「スコラ音楽教室」をYoutubeで見ました。
どんな番組なのかは別の記事で上げますが、音楽の楽しみ方を教えてくれています。
例えば、YMOの音楽はリズムを寸分違わぬようにすべての音をコンピュータに打ち込んで曲を作り、グルーヴ感を無くした音楽を目指したそうです。
それはひとつの実験で、坂本龍一が敬愛するドビュッシーやサティーの自由な音への挑戦だったかもしれません。
でも結局は「TAISOU」という曲で、ドラム、ベース、ギター、キーボードを生演奏にしてグルーブ感を出すようにしたそうです。
例えば、サザンの原由子さんは、桑田さんの提案で自分の歌を同じ歌い方で歌った声を何度も重ねることで、響き感を出すように作ってきたそうです。
こういう話はレコードやCDの解説書を読めば、アーチストの想いや、人となりを理解して聴くことができますが、AppleMusicを聴いるだけではできません。
3.モノを買うということを見直す
アマゾンやAppleMusicのような購買スタイルは非常に便利で、大いに活用すべきだと思います。
でも日常生活や人生を楽しむために、
所有したモノ達を通して
どんな人が
何を作って
何故それを作って
私達に、どんな楽しみを提供してくれて
次はどんなモノを考えているのか?
を妄想しながら、モノを使って楽しむことも大事にしたいと思います。
ただしビジネスにおいては、モノを買うという行為は費用対効果や効率性を求められますので、アマゾンスタイルはいいことだと思います。
要は使い分けて、人生をいかに楽しめるか?だと思います。
みなさんはいかがお考えでしょうか?
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