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映像化できる数字は「伝わる数字」になります。この記事を読めば「数字の映像化」は簡単にできます_ロジラテ思考

ビジネスマンにとって、数字を理解することはとても重要です。

現状把握するとき

仮説をたてるとき

意思決定をするとき

これらを行うには、数字は欠かせません。

しかし私が現役だったころ、会議や上司から受ける数字の説明は。。。こんな感じでした。

「あぁ 退屈だぁ。。。 眠たいなぁ。。。」
「 あれ? 今 何を説明しているんだろう?」

何故、こうなるかというと。。。
数字がストーリーを物語っていないからです。

つまり数字を含めた説明が、動画を見ているようにストーリーを伝えられれば、聞き手は容易に理解できるようになります。

今日は、数字の映像化について話してみようと思います。

1.まずは、今を理解できる数字を探してみよう。


ここに国税庁から出されている数字があります。 

10年前に起業した会社で、現在残っている会社は6%しかない

つまり、10年前に起業した会社の94%なくなっていると言う事です。

もしあなたの会社が、起業してから10年以上の歴史があるなら、奇跡的に生き残った会社に勤めていると言う事になります。
 
もしあなたの会社が、100年以上の歴史ある会社であるなら、それはもう奇跡なんてものじゃなく、神がかった企業といえるかもしれません。
 
どうでしょうか?
この6%という数字だけでも、頭の中で某かの映像が浮かびませんか?
 
もう一つ興味深い数字があります。これはダボス会議で公表された数字です。

今日生まれた子供たちが就く職業は、20年後には65%がなくなっている

つまり、いまある職業は20年後には35%しか残っていないと言う事です。たとえば戦後、花形の職業だったタイピストは、今は存在しません。

この6%と65%という数字を使って映像化すると、使い方次第でネガティブにもポジティブにも相手にイメージさせることができます。

【ネガティブに映像化すると】
 「うちの会社、10年後にあるかどうかわかんないらしいんだよ」

「しかも20年たったら、今の仕事の65%がなくなるって話らしい。」

「そうなると、うちの会社なんて確実になくなるよな。」
「そうかといって他の会社に変わってもやばいよなぁ。」
「どうしたらいいと思う?」
【ポジティブに映像化すると】
「10年たったら、今ある会社の6%しか生き残れないらしいけど、生き残る企業はどんな会社だと思う?」

「20年たったら、今ある仕事が65%なくなるらしいけど、その分新しい仕事が増えるってことだよね?」

「もしそうならマーケット、人、政治の動き、世界の動きをしっかり見据えれば、何か新しい事ができそうだ。」

「そうすれば6%に簡単に入れるってこだよね。ワクワクしてこない?」 

いかがでしょうか?
上の二つの話は、きっと皆さんの頭の中で映像化されたのでないでしょうか?


話は変わりますが、どんな会社でも年初に経営トップが念頭挨拶をされると思います。大体、こんな感じです。

【トップの方針説明】
「わが社は、三年後に売上〇兆円、経常利益率〇%を目指す」

「そのための戦略、戦術はこれである。」

「だからこれを完遂するために社員一丸となって頑張ってほしい。」

こういうトップ。。。多いんですよね。
一体何を目指しているのか? 
顧客、社会に、何を持って貢献するのか? 
まったく語らず、数値目標ばかり伝えようとするパターンです。

これじゃ、聞き手は映像化できないので、数字は右から左へ消えて行きます。。。笑

【素晴らしい経営トップの方針説明】
「わが社は、三年後にお客様に〇〇の分野で〇〇を提供し、喜んで頂ける企業になる。」

「そのためには〇〇分野のイノベーションが不可欠。」
「そのためには〇〇〇億円の原資が必要になる。」

「つまりわが社の利益率から逆算すると〇兆円の売り上げが必要になる。」

「だから皆一丸となって、イノベーションを起こすべく一緒に頑張ろう」

どうでしょうか?

後者の経営トップの話は、頭の中で映像化できると思いませんか?

こういう説明を受けると、初めて数字が意味あるモノになっていきます。

つまり数字は目的ではなく手段として位置づけラストシーンは「目指す姿」としているので、聞き手はストンと落ちて理解できるようになります。

皆さんはいかがお考えでしょうか?

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