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45歳から始める自分の「レッテル」創りは、稼げるセカンドライフの資産になります。

先日、TVのバラエティ番組で、シニアの求職について特集をやっていました。

要約すると、企業がシニアの採用を考えるとき、以下のようなネガティブなイメージがあって採用を躊躇しているということでした。

● シニアは物覚えが悪い ➡︎ 仕事を教えるのが大変だ。
●体力がない      ➡︎  長時間の労働に耐えられない
●世代ギャップがある  ➡︎  職場の人間関係が上手くいかない

しかし、経産省の統計では2030年には65歳以上の人口が約40%になると予測され、そうも言っていられない時代がすぐそこまで来ています。

果たして、本当にシニア世代は上記に挙げたように能力が低いのか?
今日は、それについてお話ししたいと思います。

1.人には4つの年齢があります。

年齢に関して『Life Shift』 アンドリュースコット/リンダ グラット著に面白い記述がありました。

「×歳です」という回答は、生まれてから現在までの年数(暦年齢)という単一の基準でしか年齢を考えていないからだ。

実際には、
生物学的年齢(肉体がどれくらい若いか)、
社会的年齢(社会でどのように扱われているか)、
主観的年齢(自分がどのくらい老いている、もしくは若いと感じているか)
といった概念も存在する。

年齢の概念が単一でないことは、

「あの人は年齢の割に元気に見える」
「もう立派な年齢なんだから、そんなことをしては駄目だよ」
「今日は年齢を感じずにいられないよ」

といった表現にもあらわれている。

年齢の可変性が高まると、これらのさまざまな年齢がますます一致しなくなる。

「Life Shift」100年時代の行動戦略 アンドリュースコット/リンダ グラット著 東洋経済

要約すると、人には4つの年齢があると言うことです。

1つ目は、暦年齢です。
これは、言うまでもなく今現在の年齢です。

2つ目は、生物学的年齢です。
肉体的に、どのくらいの能力があるのかを意味します。

3つ目は、社会的年齢です。
社会から、その人の「能力」や「強み」がどれくらい成果をあげて人の役に立ち、求められているかを意味します。

4つ目は、主観的年齢です。
これは、自己評価で自分が暦年齢に対して何歳くらいのイメージを持っているかです。

人生100年時代を考えたとき、最も重要な年齢は、「生物学的年齢」と「社会的年齢」です。

この2つの年齢にパワーがないと、社会から求められる人になれるかどうかの境目になります。

次項は、パワーを持った「生物学的年齢」と「社会的年齢」を維持する方法についてお話しを進めます。

2.現役とリタイヤ後の「社会的年齢」の意味が違ってくる。


「生物学的年齢」を若く保つ方法は、簡単です。
日頃からスポーツやエキササイズの習慣があれば、容易に体は若返ります。

「社会的年齢」は、自分の「能力」や「強み」が、社会で求められるかどうかが判断基準ですからシビアです。

もし読者が現役の会社員であれば、会社にいる間は自分の成果が評価され、パワーのある「社会的年齢」を持っていることになります。

しかし、いったん会社員をリタイアしたらそうはいきません。
リタイヤ後は、自分の「能力」や「強み」は、会社ではなく社会から役に立たつものでないと評価されなくなります。

どんな人でも、誰にも命じられていないのにやり続けてたことがあるはずです。

例えば社内外の人たちと交わり、「人と人を繋げること」をやり続けてきた人は、やがて顔の広さが人生の「強み」になります。

45歳になったら、このような仕事と関係ない何かをやり続けると、リタイヤ後の「社会的年齢」に大きく影響します。

一度、自分の趣味や活動を観察してみてください。
必ず、人生の「強み」に繋がる何が見つかるはずです。
見つかったら、自分を信じてやり続けてみてください。

次項は、人生の「強み」を活かして、パワーある「社会的年齢」を手に入れる方法についてお話しします。

3.「強み」や「資格」を手に入れただけでは、パワーある「社会的年齢」にはなりません。


「定年後に備えて、資格を取っておいた方がいいなぁ」とおっしゃる人がいます。

しかし冒頭でもお話ししたとおり、企業はシニアの採用にはネガティブなので、たとえ様々な資格が履歴書に書いてあっても目に留まる可能性はかなり低いです。

なぜなら同じ資格をもっている若い人が応募していれば、そっちを採用してしまうからです。

では、せっかく手に入れた資格や、人生を見直して見つけた「強み」を、どうすればパワーある「社会的年齢」に変えればいいのか?

次項は、その方法についてお話しします。

4.パワーある「社会的年齢」で、リタイヤ後も稼ぐ方法


結論を先に申し上げると、それは錯覚資産を創ることです。

「錯覚資産」とは、他人が貴方に貼り付けるレッテルのことです。

例えば、だれでも何か問題に直面したとき、相談できる人を頭の中のデータベースから探します。

「〇〇さんは顔が広い人だから困ったことがあったら、相談しよう」
「▲▲さんは知識や知恵を体系化して、コンテンツ創るのが得意な人だ。アイデアを出して貰おう」

つまり、他人は〇〇さんに対して、顔が広いというレッテルを貼っていることになり、それを錯覚資産と呼びます。

では、〇〇さんはどうやって錯覚資産を創っていったのでしょうか?

簡単です。
常日頃から、誰にでも人との繋がりについて話をしてきただけです。

その話が、聞き手の頭の中で熟成されて〇〇さんの錯覚資産=レッテルになったのです。

こういった活動を、40代、50代からやり続けていると、知らない間に錯覚資産が積み上がっていきます。

そうなると、問題を抱えた人が真っ先に思い出す人が貴方になれば、向こうから求められる人になります。

つまり、最強の「社会的年齢」を持った人になったということです。

40代、50代の皆さん。
是非、自分の「強み」、「能力」を高め、それについて沢山の人の話して錯覚資産を積み重ねて見てください。

必ずリタイヤ後、素晴らしい人生が待っています。



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