見出し画像

『伝え方、話し方』では伝わらない。『何を伝えるのかが10割』  #A01

「目を合わせて話せ」の時代から、「伝える気持ちが大事」の時代へ

ある日、スタートアップ事業を始めた息子との会話です。

父「事業を始める前に、どんな『強み』『誰』に提供し『何』を貢献するのか考えてる?」

息子は私と目を合わさず、スマホに文字を入力しながら
「それね、仲間と今まとめているところなんだ。どういう纏め方すればいいか教えてくれる?」

父「あのさぁ、人と話すときは相手の目を見て話すもんだよ。それ。。。相手に失礼じゃない?」

息子「あっ!ごめん! 今さ、お父さんの言っていることを仲間に伝えててさ、仲間が ”いい纏め方があったら父上に聞いてくれないか?” って返信あったところなんだ」これを聞いて、私は衝撃を受けたと同時に「はっ!」としました。

息子達のコミュニケーションは、既にバーチャルとリアルの区別がなくなっていて、スマホの向こうの「仲間」、「私」、「息子」はちゃんと繋がっているんだということ。

この変化は、インターネットの普及、スマホの普及、さまざまなSNSツールが普及し、そこに一機に進んだリモートワーク、オンラインミーティングによって、私たちのコミュニケーションの概念が一機に変わりました。

(しかし、会社の経営者達、上級幹部はこの変化に気づいていない、または理解できないんですよね。。。これ結構ヤバい)

ではこの大きな変化の中で、自分の伝えたいことを、どうやれば上手く伝えられるのか?それについてお話していきます。

人に影響を与える要因は「外見が6割」?

いきなり外見?じゃぁ外見がよくないとコミュニケーションはとれないの?と思われる方もいらっしゃると思います。実はある意味これは正しいのです。

メラビアンの法則をご存じでしょうか?初対面の相手と話すとき、相手に影響を及ぼす要因は何かについてアメリカの心理学者 アルバート・メラビアンが示しています。それは、外見情報55%聴覚情報38%言語情報7%の順で、貴方の話を聞くかどうかを、判断しているということです。

でも安心してください。これはあくまで第一印象において、人はこういう判断をするという意味です。

容姿が良い悪いということでなく、聞き手が貴方の身なりや態度で「あぁこの人の言うことなら信用できそう」だと思えれば、話を聞く準備ができたという意味で、とても大事なことです。

でも、時と共に身なりや態度の善し悪しの概念も変わっていくことも知っておかねばなりません。

先ほどの息子とのコミュニケーションで、目を合わすコミュニュケーションがさほど重要ではなくなっていくかもしれません。Zoomですら、カメラ目線と画面目線が違うという理由で目を合わせて話していないのですから。。。

でも本当に大事なことは、本当に理解を得るにはどうすればいいのかということです。

本当に重要な問題、課題を見出せる能力が求められるコミュニケーション

ざっと言うと、貴方が伝えたいことを深く掘り下げて、目の前に現れた多くの問題の中から、本当に重要な問題を選び出し、この問題さえ解決できれば目指す姿に到達できる核となる課題を見出して、そこに焦点をあてたコミュニケーションをすることです。

もちろん「伝え方」や「話し方」は大事ですが、それは言葉の巧みさを駆使するだけで、本質的な問題を見極めて、メンバーとコミュニケーションを図りながら核となる課題を共有しなければ、貴方の伝えたいことを相手は理解してくれません。SNS,オンラインミーティングが普及した今だからこそ、こういうコミュニケーションが求められる時代がきてるんですね

外に向かう言葉だけをどんなに鍛えたところで、言葉の巧みさを得ることはできるかもしれないが、言葉の重さを得ることはできない。さらに言えば、気持ちと言葉が一致していなければ、言葉と行動が一致するはずもない
             「言葉にできるは武器になる」日本経済出版社




この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?