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強迫性障害グレーゾーンのあるある話

あなたは「強迫性障害」を知っていますか?

「玄関の鍵、ちゃんと閉めたかな・・・?」
「ガスコンロの火、ちゃんと消したかな・・・?」
「もしかしたら書類に間違ったことを書いちゃったかも・・・?」

こういう不安を感じたことがある方は多いと思います。
ただ、その不安が大きくなりすぎて、何度も何度も何度も確認する、それでも不安が拭えずにまたまた確認する・・・
そうするうちに生活が不便になり、行動範囲も狭まっていく・・・
「強迫性障害」とはそういう、不安と解消行動の負のループにハマっている状態だと言われます。


[注意] これを書いている私自身は精神科医でもなければ、心理カウンセラーでもなく、ただの善良な一般市民(かつ強迫性障害グレーゾーンの当事者)です。あくまでも一般人&当事者なりに知っていること・経験談として捉えてください。



強迫性障害グレーゾーンとは?

たとえば精神科・診療内科で診てもらったとして「あなたは強迫性障害です」とズバリ診断されなくても、強迫性障害に近いところで苦しんでいる「強迫性障害グレーゾーン」の人は案外多いんじゃないか?と思うんです。

強迫性障害と診断される場合は、生活や仕事に明らかに支障が出ている場合だそうです。ここでは、そこまで行かずとも頭に思い浮かぶ不安・それをかき消そうとする不合理な行動で損をしている・苦しんでいる人を「強迫性障害グレーゾーン」と呼ぼうと思います。

・・・正式名称ではなく、私がそう呼んでいるだけです。本業の方、ごめんなさい。


グレーゾーンのあるある話

私自身、まさに強迫性障害グレーゾーンだと自覚しています。
そして、自覚できたことで自分の特性をコントロールしやすくなりました。

そんなグレーゾーンの私が経験談を読んで、「あるあるー」「自分だけじゃなかったんだ」とグレーゾーン同志に少しでもホッとしてもらえると嬉しいです。


加害恐怖、確認へのこだわりがつらい

家の鍵、閉めたっけ・・・?

家の鍵を閉めたか不安になるのは、強迫性障害グレーゾーンあるあるだと思うのですが、私もご多分に漏れず不安になります。
いまは確認することはなくなったのですが、鍵が締まる「カチャ」という音に耳を澄ましています。


ガスコンロの火、消したっけ・・・?

これも定番なのかなと思います。
以前は確認にけっこう時間が掛かっていました。
ガスコンロの火が消えているか?、実はまだ小さく火がついているのではないか?と気になって凝視することがあります。


書類に書いた自分の住所、間違ってないかな・・・?大丈夫かな・・・?

書類に書いた自宅の住所が間違っていないか、念入りに確認してしまう。
暗記していて間違いないはずなのに、書類に記入した後に免許証などを取り出して、書類に書いたものが合っているか「念のため」確認する。

ミスをしてはいけないという思い込み・完璧主義な性格であるがゆえ、行動が遅くなるのはグレーゾーンあるあるだと思います。


手順や配置へのこだわりがつらい

洗濯物は決まった順で干さないと何だか気持ち悪い・・・

洗濯物の干し方、モノの置き方にこだわってしまう。
思った通りになっていないと気持ち悪いので、整えているうちに時間が経っていた・・・そんなことも、しょっちゅうです。


スケジュールをきれいに整えてからじゃないと仕事を始められない・・・

その日のスケジュールやTODOリスト、段取りをテキストに書き起こさないと気持ち悪くて仕事を始められない。
段取りを考えること自体は仕事をスムーズに進めるために必要だと思いますが、効率やスムーズさ・ミスの少なさにこだわるあまり、段取りに時間を使いすぎて前に進めない。(逆に効率が悪くなる)
これもあるあるかな、と思います。


段取りをしても、仕事中に細かいことが気になって仕方ない・・・

週次MTGの資料を作っているときに、表のデザインが統一されていないことが気になり直すことに時間をかけてしまう。(そんなに重要なことではないのに)
そんなことが多々あります。
細かいことを気にしすぎて、上司から指摘を受けたことも多々・・・。笑


生産性へのこだわりがつらい

生産性のある活動をしないといけないと肩肘を張りすぎて疲れる

休日でも「なにか意味のあることをしないと!」と力んでしまって疲れる。何もしていないことに焦燥感を感じる。
時間を無駄にすることに恐怖を感じ、「移動中に読む本は・・・?」、「この時間にすべき作業は・・・?」と思いをめぐらす。結果、そこに時間がかかって時間を無駄にする。汗
そんなことって、ありませんか?


汚染恐怖がつらい

うがい・手洗いせずに何かを食べたら、コロナにかかるかも。コロナになったら、予定をこなせなくなってしまう・・・

手洗い・うがいを念入りにしすぎてしまう。職場や外出先で何かを食べるときは、手洗い・うがいをしてからでないと不安を感じる。
お手洗いに行くと必ずセットでうがいもする。じゃないと、コロナにかかりそうで怖いから。
もしかすると、コロナに罹った結果、もともとのスケジュールがこなせなくなる、という不安のほうが大きいかもしれません。


強迫性障害グレーゾーンが足かせになって人生を楽しめないのはもったいない

知らぬうちに影響を受けているかも

「強迫性障害」と診断されるレベルではないにしても、強迫性障害グレーゾーンにいて生活で悪影響を受けている人は多いのではないかと思うんです。

だからこそ、強迫性障害グレーゾーンの特性だとか、どういった場面で現れて悪さをするのかを知って対処法を考えることで、もっと人生を楽しめるんじゃないかと思ったりします。


もっと知られてもいいんじゃない?

強迫性障害グレーゾーンがもっと一般に知られることで、グレーゾーンだからこそ活躍できるポジション・ロールモデル・目指したい姿など、前向きな会話が増えるといいなーと感じるようになりました。

強迫性障害グレーゾーンの特性をプラスに捉えると「マイルールに従って物事を実行する能力がめちゃくちゃ高い!」とも言えるので、そういう特性が強みとして発揮できる場所もあるのではないでしょうか?

たとえ癖の強いじゃじゃ馬でも、乗る場所・乗り方を工夫すれば、特大パワーを発揮できるかもしれない。そんな希望を抱きながら、今後も強迫性障害グレーゾーンのこと、対処法・活かし方についてもっと知りたいと感じている今日この頃です。

・・・つれづれと書いてしまいましたが、ここまで読んでくれた貴方に特大感謝です!


P.S. nyakopanさんが描かれた絵が「強迫性障害グレーゾーン」のイメージにぴったりだったので、使わせて頂きました! nyakopanさん、ありがとうございます!(画風がめっちゃかわいい!)

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