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自分が失敗を認めれなくなる危うさ

どうも、横浜への地元愛が強すぎてウザがられそうな江波戸です。

まぁ確かにそう言う人ウザいですよね。

でも綺麗な町やで。マジで。笑

試しにアメブロからnoteに記事を移動してみました。新鮮だし文章が書きやすい!けど文字の色や大きさは変えられないことが残念です。

今日は「自分が失敗を認めれなくなる危うさ」というテーマで書いてみようと思います。

「人を纏めたり上に立つ立場」な人には特に必要な話かなと思います。もちろん誰しもそうなる瞬間はあるので皆さんに必要かな。

僕はダンスの仕事で振付や先生もやっているのですが、振付やダンスレッスンを受けてくださる方がどうモチベーションを高く持って、内発的にダンスへ取り組んだり、趣味として長く楽しんでもらえるか?の正しい取り組み方が知りたくて色々本を見て勉強をしています。

なんせ超絶凡人なので、人の知識や知恵にめちゃめちゃ頼りたい訳です。

ダンスの内容は良くて当たり前で、知りたいのは内容以外のこと。

お芝居やダンスみたいな「抽象的な芸術の世界」も、誰かと一緒にやるならコミュニケーションはとても重要で会社やスポーツチームと同じ。

もちろん仲間やメンバーもそうですが、スタッフさんやお客さんなど沢山の人を巻き込む話なので、なるべく皆が気持ちよく自分のプロジェクトに関わって欲しいと言う思いもあって、良い組織になる為には自分なりの考え方ではなく根拠のある「正しい考え方」が必要だとずっと長年思っていました。

何故なら今のままだと半永久的に自分の「予想」でしかないからです。

ただこれをイチから自分で考え始めたら途方もない作業ですよね。300年くらいは掛かりそうだし、壮絶な失敗や挫折がきっとめちゃめちゃ起こるので僕も嫌です。笑

なので、今は先人の方達が「失敗した体験」を沢山知り「こうやると失敗するでー」とか「こうやった方が科学的にいいでー」といったことを学んで実際やっている感じです。良ければ続ければいいし状況が変わらないなら原因をまた考えて違うことを試せば良いと思っています。

幸いなことに僕達は今の時代ネットで調べれば何でも分かるし、良い本が沢山あるのに見ない訳にいかないですよね。

そんな中で出会った本が


「失敗の科学」~失敗から学習する組織、学習できない組織~著者マシュー・サイド


やっぱり普段から「自分の感覚は一番宛てにならない」と思って動いていた方が良くて「自分が皆の為に良い」と思っていることが皆にとって「負担や不満」に繋がっていたりすることが一番たちの悪い問題です。

長年の経験や立場がある人、能力が高い人程「自分のやり方、考え方は正しい」と思い込みがちで、それが本当に効果があって上手く行っていたのかを正しく認識できません。「~だと思う」は「~ではないかもしれない」ですし、「こういうものだから」と纏めてしまう人は自分で考えるのが面倒なだけ。

これを本人以外が正すのは至難のワザ、と言うか無理です。笑

逆に長年の経験や立場がある人、能力が高い人程、指摘すればするほど頑なになってより「自分は正しい」と主張する場合がほとんどです。そして自分の正しさを証明する為にもっともらしい具体例をあげたり、変に事実を歪ませたりします。

例えば皆さんが地元の名医で、

自分のせいで患者さんが亡くなってしまったら、そのミスを「ミスしました」と言えると思いますか?

プロジェクトのリーダーだったとしたら

多くの人を巻き込んで何ヶ月も緻密に考えた自分の企画が失敗に終わって、会社に大赤字を出したとき「自分のせいだった」と認めることは出来るでしょうか?

本書では冤罪や医療ミスは何故起こり、何故失敗から学べずあまり改善されないのか。そんな事例とその結果生まれる人間の歪みが沢山書かれています。

「あなたが今正しいと思っていることがもし間違っていたら?」

厳しい罰や非難が待っているかもしれません。

「自分の立場をすべて捨ててまでミスを認めれますか?」

否定や失敗を受け入れるのは人間にとって簡単では無いという事です。

そして保身や言い訳をすれば失敗から学ぶ機会を失い、自分や他の誰かがまた同じミスを繰り返す。

それが進歩しない組織やチームの仕組みです。

解決できる方法も書いてあるのですが、最終的には「凡人でも天才でも常にミスする可能性はあるので定期的に正しい方法でチェックして、正しい方向に修正しましょう」と言うこと。

それと小さな失敗を繰り返しておくことが大切で、頭で考え抜いてやれば成功すると思い込み、大きなコストを掛けてからの失敗ではもう取り返しがつかないのです。

成功とは包丁を研いでは切り、研いでは切りを繰り返して「最高の切れ味」を出すのに似ているかな。死ぬほど考えて計算して一回砥いだだけで「最高の切れ味」を出そうとしてる様な一発逆転みたいな成功は不可能に近い。これは個人でも企業でも同じだなと思いました。

僕もそんな部分がとても沢山あったのでダメなんだなと痛いほどよく分かりましたし、色々思い返すとお恥ずかしい限りです。

今「自分は出来ている」と思っている人はきっと盛大に出来ていません。

自分がやっていることが先ず「本当に正しいことなのか」を「明確に知る方法」を知る必要があります。他人の人生を巻き込むなら尚更ね。

偉い人や頭の良い人が使っている「エビデンス」ってやつ。笑

なので僕も自分の思い込みで進めるのではなく、仮説検証したり科学的に根拠が分かってる人や本のことを信じようと思いました。

大きな組織や出来上がってしまったチームはなかなか変えれませんが、僕個人レベルであればすぐに実践できますよね。

それと時代は目まぐるしく変わっていくので「自分の信念は変えずにやり方は変える」と言うアップデートをしないと、「正しい理由」も分からず「正しい解決」も出来ず、自分が良いと思い込んだダメな対策に時間やコストだけが掛かり、仲間がどんどん離れていくような人や組織になってしまうなと思っています。

折角皆さん頑張っているのにそんな結果は悲しいですよね。

ただやり方が「正しいか謝りか」と「好きか嫌いか」は別な問題だと思うので、そこは自分できちんと分けて考えるべきだなと思います。

自分の人生は自分で決めよう。笑


ではでは、今日も笑顔ある素敵な一日をお過ごしください。

江波戸(Batt)


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