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オールスター:バットマン&ロビン ザ・ボーイ・ワンダー ネタバレあり感想・あらすじ解説


糞バットマンはやめられない


バットマン翻訳コミックの感想第8回は『オールスター:バットマン&ロビン ザ・ボーイ・ワンダー』です。

本作のシナリオライターはフランク・ミラーというバットマンコミックの名作『バットマン:ダークナイト・リターンズ』『バットマン:イヤーワン』を書かれている方でアートはジム・リーという『バットマン:ハッシュ』などで艶やかで過激なイラストを描かれている方です。

2大クリエイターの共演で描かれるバットマンとロビンの出会いの物語でありジョーカーが登場したりさらにスーパーマンやワンダーウーマン、グリーンランタンも登場するなどここまで聞くととてもポジティブなイメージですが実態はバットマンコミックの中でも屈指の過激で暴力的な作品です。

とにかく登場人物全員口が悪いです。
バットマンを始め、ロビン、果てはスーパーマンやワンダーウーマンまで口が悪く攻撃的です。
正直性格も良くありません。
映画『ジャスティス・リーグ』のキャラクターのイメージを期待して見ると後悔すると思いますので注意が必要です。

同じシナリオライターのフランク・ミラーの『バットマン:イヤーワン』の作風とは全く違います。
『イヤーワン』の執筆は1987年、本作の執筆は2005年と18年間の中で何かあったのでしょう。
付属の解説書ではアメリカの時代背景の影響ではないかとか考察されてますね。

なので個人的にはあまり好きなバットマン像ではなくアメコミ初心者にはおすすめし辛いのですがいつもと雰囲気の違う暴力的な恐怖を振り撒くバットマンを読みたいという方には良いかもしれません。

ただ100%暴力的な作品というわけでもなく、かすかに『イヤーワン』の時のような繊細な心理描写もあります。

ちなみにちゃんと『イヤーワン』の続きで作中の言葉から『イヤーワン』の1年後らしい・・・のですが1年でバットマンの性格は変わり過ぎですしバットモービル含めバットケイブ内の設備機器がめちゃくちゃ発展してるので信じにくいです。

あらすじ

フランク・ミラー × ジム・リー

現代のコミックスシーンを代表する2大クリエイター初の共演!
今、新たに紡がれるバットマンとロビンの出会いの物語!
闇に生きるダークナイト、バットマン。輝きに満ちたボーイワンダー、ロビン。
ゴッサムシティの守護者にして、正反対のイメージを持つ両者。
だが、その誕生の裏には、同じく悲劇の過去があった。
犯罪に両親を奪われ、共に孤児となった二人は、如何にしてダイナミック・デュオへの道を歩き始めたのか。
フランク・ミラーとジム・リー、現代のコミックスシーンをリードする二人の大物クリエイターが新たな伝説を紡いでゆく。
バットマンの"誕生"を描く『イヤーワン』と、バットマンの"終焉"を描く『ダークナイト・リターンズ』『ダークナイト・ストライクス・アゲイン』をつなぐ、衝撃のミッシング・リンク。
現在のバットマンブームの礎を築いたフランク・ミラーと、今なおコミックスアートの最先端を走り続けるジム・リーが初めてタッグを組んだ話題作、ついに邦訳!

オールスター:バットマン&ロビン ザ・ボーイ・ワンダー (DC COMICS) | フランク・ミラー, ジム・リー, 秋友克也, 石川裕人, 近藤恭佳 |本 | 通販 | Amazon

物語はブルース・ウェインがバットマンになった『イヤーワン』から1年後、バットマンとして犯罪者を狩っていたブルースの目の前でサーカスの公演中に両親を喪った少年に出会い、バットマンとロビンのコンビの誕生が描かれます。

ちなみにこれはアメコミコミックの翻訳あるあるなのですが中途半端な所で話は終わります。
続きも翻訳されてません。

一応バットマンとロビンのコンビ誕生の物語自体は一区切りはつきます。
簡単に言うと本作は全10のエピソードで構成されているのですが1~9までがバットマンとロビンのコンビ誕生の話でエピソード10がその続きでゴードンの娘のバーバラがバットガールとして活動する話なのですがそれが途中で終わります。

登場人物(ネタバレ有)

バットマン(ブルース・ウェイン)

主人公。
ゴッサムシティの大富豪ブルース・ウェインがバットマンとして犯罪者を取り締まっている。
活動を始めて2年目。1年目の『イヤーワン』の時から打って変わって犯罪者を狩るのを楽しんでいる。
口が悪い。
目の前で両親を喪ったディック・グレイソンを誘拐するような形で弟子にする。

ディック・グレイソン

サーカス団で両親と共にフライング・グレイソンズという空中ブランコを披露していたが公演中に両親が射殺されて悪徳警官に連行された所をバットマンに誘拐のような形で強引に弟子にされる。
訓練によりメキメキと強くなっていくが子供らしく調子に乗りやすい。
ロビンとなりバットマンの相棒になる。

ジェームズ・ゴードン

ゴッサム市警の警部。通称ジム・ゴードン。
『イヤーワン』を経てバットマンからは善良な警官として信用されている。
作中の人物の中では比較的まともだが妻と娘との関係に悩みかつての不倫相手のサラ・エッセンを恋しくなる。
登場自体は少なめ。

ブラックキャナリー(ダイナ・ドレイク・ランス)

黒の網タイツとボディスーツを着たセクシーな女性。
本来は超音波で戦うヒーローだが本作では超音波を使わず暴力で解決をしていく。
めちゃくちゃ短期でめちゃくちゃ口が悪い。
同じように活動しているバットマンに惹かれる。

スーパーマン(クラーク・ケント)

メトロポリスで活動しているスーパーヒーロー。
結成したばかりのチームのジャスティス・リーグ・オブ・アメリカをまとめている。
自分の規範で世界を治めようとするなど傲慢で強引さが出ている。
バットマンに知人の治療で医者を海外から運ばされたりバットマンがディックを誘拐したことでジャスティス・リーグも責められることを危惧してバットマンに対して怒りを露わにする。
まだ空を飛べることを知らないので海の上を走って渡る。

ワンダーウーマン(ダイアナ)

アマゾンの王位を継ぐ超人の女性。
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカの1人。
しょっぱなから口が悪くスーパーマンに喧嘩を売る。
映画のワンダーウーマンとは大違い。

グリーン・ランタン(ハル・ジョーダン)

指にはめたリングで想像した物を創造できる力を持つヒーロー。
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカの1人。
口は悪いが作中では比較的まともな人物なのにバットマンとロビンにかわいそうなくらいボロクソに扱われる。

プラスティックマン(パトリック "イール" オブライアン)

自身の身体を自由自在に変形させることができるサングラスをかけたヒーロー。
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカの1人。
映画だけ見てるとフラッシュでもアクアマンでもサイボーグでもなくなぜプラスティックマンなのかと思うがかなり古参のDCコミックのヒーロー。
作中ではスーパーマンとワンダーウーマンの喧嘩に茶々を入れるだけ。

キャットウーマン(セリーナ・カイル)

猫のコスチュームで窃盗を繰り返すヴィラン。
正体はセリーナ・カイルでバットマンとジョーカーは正体を知っている。
バットマンとは恋愛関係にあった模様。

ジョーカー

正体不明のサイコパス。
『イヤーワン』のラストで貯水池に毒を入れたことを告白している。
登場早々一夜を過ごした善良な女性検事を殺害する恐ろしさが描かれる。
ディックの両親殺害をジョッコボーイに指示した張本人。

ジョッコボーイ・バンゼッティ

サーカスの公演中にディックの両親を銃殺した犯人。
汚れ仕事専門の犯罪者。
逮捕されたが釈放された所をバットマンに誘拐されてディックに復讐される。

アルフレッド・ペニーワース

ウェイン家の執事。
ブルースのバットマンとしての活動を支える。
荒くれてる作中人物達の中ではかなりまともな方。
執事として料理などでディックを支える一方でサンドバッグで身体を鍛える面もある。

ビッキー・ベール

ゴッサムシティの辛口コラムリスト。
コラムだけでなく口も悪い。
冒頭でブルース・ウェインから誘われて言ったサーカスの公演でディック殺害の現場を目撃して事件に巻き込まれて死にかける。

ジミー・オルセン

ゴッサム・ガゼット誌の16歳の新米記者の少年。
本来は『スーパーマン』のデイリー・プラネットの記者でスーパーマンの友人。
ビッキー・ベールのファン。

バーバラ・ゴードン

ジェームズ・ゴードンの娘。
反抗期でゴートンとの関係は悪い。
バットマンのファンでバットマンにあこがれてバットガールを名乗って活動しているがまだまだ未熟。

解説・感想(ネタバレ注意)











最高にハードボイルドでバイオレンスなバットマン作品です。


ディックは誘拐して無理やり弟子にする、悪人は警官チンピラ問わず容赦なく叩きのめす、反りの合わないジャスティス・リーグのヒーローとは喧嘩するなどとにかく我を通すをバットマンが見れます。

他の作品のバットマン像と違いすぎるので好きか嫌いかと言われれば正直好きではないのですがまあこんなバットマンもあっても良いのかなとも思います。

ただ暴力的な物語だからこそ両親を喪ったディックとバットマンとの絆の描き方やセリーナとの関係など繊細なシーンが印象的にもなっています。

あとアートイラストは本当にダイナミックで格好良いです。

ザ・ボーイ・ワンダー


物語は前作『イヤーワン』から約1年後。
バットマンの名は世間に認知されるもスーパーマンのようにヒーロー扱いはされずゴッサムのコラムリストのビッキー・ベイルにはボロクソに言われています。

しかしバットマンの正体であるブルース・ウェインにサーカスの公演に誘われてウキウキで着替えるのでした。

ブルースとビッキー・ベイルはサーカスの空中ブランコの演目中にフライング・グレイソンズの夫婦が銃殺されるのを目撃します。

1人残された少年ディック・グレイソンを見てブルースはディックが自分の世界に来たと確信をしたのでした。

ディックは悪徳警官にパトカーで連れられますがバットモービルで現れたバットマンがディックを攫っていきます。

「立て、新兵。お前を徴兵する。戦争だ」

完全に誘拐です。巻き込まれたビッキー・ベイルは傷を負い気を失うのでした。

追跡する警官達を轢き潰しながら突き進むバットマンにディックは恐怖しながらもバットマンからの「犯罪との闘いを学び強くなる」という言葉を受け入れるのでした。

メトロポリスではスーパーマンが新聞のバットマンがディックを誘拐したことの記事を読み怒りを露わにするのでした。

2人を乗せたバットモービルがバットケイブに戻ります。
ここのシーンが4ページ程折りたたまれていて広々としたバットケイブのアートを見れます。
多数のバットモービルやバットウィングやヘリコプターや巨大な恐竜がバットケイブにはありますが『イヤーワン』から1年で発展しすぎだろって思います。

バットマンも自慢げに誇りますがディックはもっとすごいの見たことあると生意気な返事にバットマンはへそを曲げます。子供相手に大人気ないです。

アルフレッドからビッキー・ベイルが瀕死であることを聞いたバットマンはスーパーマンを利用して海外から海上を走らせて名医を運ばせるのでした。
バットマンはスーパーマンの正体がクラーク・ケントだということを知っているようです。

ディックをバットケイブに放置してディックの両親を殺害したジョッコボーイの情報をチンピラから無理やり聞き出している間にディックに食事を出したアルフレッドに対してバットマンは怒るのでした。
しかしアルフレッドは自分は執事であって奴隷ではないと反論をします。

場面は変わりメトロポリスを1人卑猥な言葉を通りすがりの男性に投げかける不機嫌なワンダーウーマンが歩いています。
彼女はスーパーマンにジャスティス・リーグ・オブ・アメリカの会合に誘われてきてメトロポリスに来たのでした。
ワンダーウーマンはバットマンとゴッサムシティを嫌悪しているようです。
会合にはスーパーマングリーン・ランタンプラスティックマンの3人が来ていました。
議題はディックを誘拐したバットマンの処置についてでした。
スーパーマンは拘束、グリーン・ランタンは様子見、プラスティックマンは仲間にしようと意見が割れる中ワンダーウーマンはバットマンを始末するべきだと過激なことを言うのでした。
スーパーマンはワンダーウーマンと口論になりますが唐突にキスをしてワンダーウーマンは去っていきます。

ゴッサムシティではバットマンが笑いながらゴッサムシティを駆け、犯罪者を狩るのを楽しんでいました。

糞バットマンはやめられない

完璧な夜・・・狩人の夜だ・・・


ブルース不在のウェイン邸ではアルフレッドがサンドバックを殴りブルースの半生を振り返り主人が発狂していないことを祈るのでした。

バットマンがディックの両親を殺害したジョッコボーイを捕まえるとバットマンと同じように犯罪者を狩っているブラックキャナリーのピンチを見て2人は共闘して犯罪者を叩きのめします。
闘いが終わるとブラックキャナリーはバットマンに抱き着いてキスをするのでした。

バットマンはジョッコボーイをバットケイブに連れていきディックの目の前に置き、法による罰を与えるか自ら復讐するか選ばせるのでした。
ディックは斧を振り下ろしますが顔を切りつけるだけで殺しませんでした。
そして誰の依頼でディックの両親を殺害をしたのか聞き出すのでした。

ジョッコボーイにディックの両親殺害を依頼したのはジョーカーでした。

ここでジョーカーが一夜を過ごした善良な女性検事を息をするように殺害するシーンがあるのですがジョーカーの狂気と恐ろしさがよく描かれていますね。

バットケイブでバットマンはディックに実戦までにコスチュームとマスクを用意しろと言います。

ここでバットマンはディックをロビンとは別の異名の『ボーイ・ワンダー』と呼びますがディックは不服そうでバットマンから自分で考えろと言われます。

バットマンは両手を縛った状態のジョッコボーイを海に投げ捨てます。
どう考えても死んでしまいます。

バットマンはグリーン・ランタンの作ったバットシグナル風の緑の光に誘われてグリーン・ランタンに会いに行きます。
グリーン・ランタンはバットマンと話したいと言いますがバットマンは日時と場所を指定して去っていきます。 

「阿呆が」
「何だよ!好きになれねぇな、ったく!」

ごもっともです。なんでこんなに攻撃的なんでしょう。

バットケイブにバットマンが戻ると矢が飛んできて掴みます。
コスチュームとフードを被ったディックが放ったのでした。
ディックは「フッド」と名乗りますがバットマンから

「フッドは余計だ。お前はロビンだ」


と名付けられるのでした。

バットマンとロビンはグリーン・ランタンとの待ち合わせ場所に早めに行き、グリーン・ランタンのパワー・リングの力が使えないように室内と自分たち自身を黄色く染めるのでした。

グリーン・ランタンはバットマンが必要以上に悪人に制裁を与えることで自分達他のヒーロー達も同じように犯罪者呼ばわりされていることに対してバットマンに怒ります。

「もちろん、我々は犯罪者だ。そうでなければならない。犯罪者でなければ。」


バットマンはグリーン・ランタンの怒りに対してこう答えました。

後のかなり未来の話である『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』でグリーン・ランタンはこの言葉を思い出します。

ブルース、君の言う通りだった
何年も前、君が我々を笑ったのは・・・
我々を馬鹿だと罵ったのは・・・
本当に正しかった
我々は無論、犯罪者だ
ずっと前から犯罪者だった
この惑星では犯罪者にならねばならないのだ

『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』

しかしこの時のグリーン・ランタンはバットマンの言葉に激高し殴りつけます。
グリーン・ランタンはロビンをバットマンが誘拐したディック・グレイソンではないかと問い詰めますがバットマンははぐらかします。

グリーン・ランタンが呆れているといつのまにかグリーン・ランタンの力であるパワーリングをロビンが盗んでおりグリーン・ランタンが取り返そうとしますがロビンは持ち前の身体能力を活かしてグリーン・ランタンを翻弄します。

思わずバットマンもかつての自分を凌ぐ天才だと唸るのでしたがロビンの手刀がグリーン・ランタンの喉元に入り思わずバットマンはロビンを殴り止めて死にかけているグリーン・ランタンをロビンと協力して治療します。

「何をやっても構わんが、殺人だけは絶対に許さん。憶えておけ。」


バットモービルで警官達を轢いたり両手を縛ったジョッコボーイを海に落としてるので説得力が無いのですがとにかくロビンを人殺しにはしたくないようです。

治療したグリーン・ランタンを置いてバットマンとロビンは去りますが2人は後悔をします。

ロビンは楽しみながら人を殺しかけてしまったことを。
バットマンはロビンを相棒にしたことが間違いだったのかと思います。

バットマンには両親を失ってから時間がありましたがロビンはまだ両親を失ってすぐにバットマンに攫われたので両親とちゃんと別れを済ませていないことに気づきロビンを両親の墓場に連れていきます。

ロビンは両親の墓に縋り泣き、バットマンはロビンを抱きしめます。

死者を悼もう

私達も含めて


本来のブルース・ウェインもディック・グレイソンも死に、バットマンとロビンとして生きていくことを示しているのだと思います。
抱き合う二人の姿はまるで親子のようなのでした。

一週間後、ジム・ゴードンは海岸の埠頭で独り言で傷ついたキャットウーマンからバットマン宛てのメッセージを預かったと言いメッセージの書かれた紙を捨てるのでした。

バットマンは紙を拾いメッセージからキャットウーマンの元へ行くとジョーカーによってボロボロにされたキャットウーマンが居ました。

彼女との未来を夢見た

その想いを伝えたかった。
もうどんな言葉か思い出せないが・・・

儚くも美しいその横顔・・・

今の今まで忘れていた

セリーナ

生きてくれ。
私のために。


バットマンはキャットウーマンを抱き、想いを独白するのでした。

その1時間前、ゴードンの娘のバーバラはバットガールに扮してチンピラ相手に大立ち回りをしていましたが一方でゴードンの妻の方のバーバラはおそらく飲酒運転で車の事故を起こし病院で治療を受けます。
娘のバーバラも補導され、ゴードンに問い詰められますが妻のバーバラのこともあり精神的に追い詰められたゴードンはかつても不倫相手のサラ・エッセンに電話をするのでした。













あらすじでも書きましたがここで終わりです。
続きは・・・ありません。

なぜジョーカーがディックの両親殺害をジョッコボーイに依頼したのか?
ジョーカーはなぜ手を組んだキャットウーマンをボロボロにしたのか?
ゴードンファミリーはどうなるのか?

それらは謎のままです。
まあアメコミ翻訳本ではまあまああることなのですが。

ただディックがブルースと出会いロビンとなりバットマンの相棒となる物語としては一応描かれているのでそこが読みたい方には良いと思います。

まとめ


自分は本作を読む前に『ダークビクトリー』を読んでいたのでどうしてもバットマンとロビンの出会いとして比較してしまうのですが『ダークビクトリー』が繊細に丁寧に描かれていたので対して本作は強引で暴力的に描かれているのでかなり好みが分かれる作品だと思います。

恐怖のシンボルであろうとするバットマンの描かれ方としては良いとも思います。

また、執筆は本作より前ですが同じ作家による『バットマン:ダークナイト・リターンズ』『バットマン:ダークナイト・ストライクス・アゲイン』でも本作同様に犯罪者に恐怖を与えることを楽しむバットマンが描かれています。

良くも悪くも作家によって全く異なる描かれ方をされるアメコミだからこそこんな世界線もあるんだなあと思えば楽しめますね。

というわけで『オールスター:バットマン&ロビン・ザ・ボーイ・ワンダー』でした!

読んで頂きましてありがとうございました!


前回の投稿からまた間が空いてしまってバットマン85周年(3月30日)も過ぎてしまいましたね。

ShoPro Booksさんで応募者全員に85周年のオリジナルTシャツのプレゼントキャンペーンもやってるようなので興味のある方は是非!

次回の感想についてですが短編集である『バットマン:エゴ』を書こうと思います!

映画『ザ・バットマン』のインスピレーション元になったとも言われている作品です!

また読んで頂けると嬉しいです!

よろしくお願いします!

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