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なにかのファンになりたい 2021.05.11

圧倒的に好きになってみたい。

僕はあまりファン意識が少ないんです。
というのも、もちろんファンと公言できるアーティストや、友人の中にも憧れる人などいます。ですが、心を捧げるようなファンになったことが無いのです。

みなさんありますか?

例えば坂道系やジャニーズを代表とするアイドル。コロナ前は熱狂的なファンが身も心も捧げるように物販を買い、握手の列に並び、毎週のようにライブに足を運んだりしていました。
緊急事態宣言下も配信ライブなどに興じ、投げ銭や配信チケットなどをこぞって購入したりしています。

もちろん買うだけがファンではありませんが、自分の大事な財産を使い果たすほどに対象を愛し、応援するあの姿勢はすごい。

僕は一番好きなアーティストは氷室京介さんです。今も昔もそうです。10代はコピーバンドから入り、オリジナル楽曲を作ることはほぼBOOWYのパクリみたいなやつをやっていました。プロのヴォーカリストになりたいと言うよりヒムロックになりたいというほど好きでした。

それほど好きなモノはそれが最初で最後だったと思います。

音楽に一度挫折を覚えた20歳。ヒムロックにはなれないばかりか、自分レベルなんてゴロゴロと居る。そんな想いと同時に憧れや真似が嫌になり、自分のモノを追求したいという自我がようやく目覚めました。

それ以来、数年に一度だけしか聴かなくなりました。10代のころの、その影響力からか、作るものがまねしたものばかりで、しかもその真似のレベルの低さ。それ以上のモノが出なくなってしまうので影響を受けないために聴かないようにしていました。
アルバムが数年ペースで出ていたのでそのタイミングで聴き、タイミングが合えばライブツアーに参戦するぐらいです。

それ以来強烈にハマったことは殆どありません。一時期熱が上がってガッとハマるものはありますが、とても冷静で、ある程度のことを覚えると身を離してしまうようになりました。

それが癖になり、出来上がったのが『器用貧乏』です。
あらゆることに手を出していますが、基本・応用レベルを習得すると距離を置いてしまうので極めることが出来なかったのです。

手を出したどれも面白くカッコよく、影響を受けるべきものばかりなのに、昔のまねごとばかりがとても嫌になり、自然と距離を。

でも、ホントはもっと真似てレベルを上げるべきだったんだなと思っている今です。
好きこそ者の上手なれ。ほんとそれで、最近特にハマった自家焙煎珈琲が唯一極めるにはもってこいのジャンルでした。尊敬する焙煎士の真似をトコトンしてレベルを上げる、という練習をしてみたいとおじさんになりながら改めて感じています。


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