見出し画像

料理上達へのいちばんの近道



家庭で日常的に作られ、
食べられている料理のこと。

外食や中食ではなく、内食。家庭料理。


レストランなどのお店で食べる食事の大半は
基本マニュアル化されていて、
いつ誰が食べても
安定した味を提供しなくてはならない。
(毎回違うものを提供するお店などは覗いてね。)

でも家庭料理は違う。

何十回、何百回作っている得意料理であろうと、

使う材料、使う鍋、盛り付けるお皿、
作る人の体調や気持ちで味や見た目は毎回変わる。

安定的な外食と比べれば、
ある意味で不安定な食事ではある。

でも、
だからこそ、大切にしたいと思うのだ。

・・・

料理をする=すでに愛している
料理を食べる=すでに愛されている

「料理と利他」土井善晴、中島岳志

私の大好きな土井善晴先生が言っていた。


家族、友人、恋人、好きな人…
そして自分も含めた
誰かを思って作るごはんが私は世界で1番大好きだ。

もちろん、
それを食べることも。

「料理教えてほしい」と言われることがある。

私自身がまだ教えられる立場にもいないし、
その場ではすぐに上手く伝えられないのだが、
料理が上達する1番の近道は、

“誰かを思うこと”
だと思っている。

だから、
「好きな人にお弁当を作るんだけど…」
「恋人との記念日にオシャレな料理作りたくて…」

と言われた時、私はいつも思う。


もうその気持ちが美味しいから大丈夫。

これだけじゃない。

「料理できるようになっといた方がいいと思って」
ただ「なんか料理教えてよ〜」

と言われるよりかは、

「最近疲れてるから、美味しいものが食べたくて」
「ダイエットしたくて自炊始めたいんだけど…」

と言われる方が絶対に美味しい。

後者には、自分のためという“思い”
が明確にあるから…

・・・

誰かのことを思い、
自分ができることをする。

日常生活や仕事では出来ているのに、

料理となるだけで身構えて、
そこが抜けてしまう人が多い印象がある。

ストレートな愛を表現できるのが料理の良さ。

だからといって、
料理をしない人は愛がない!とか
私は言いたいわけじゃない。

見映えでも味でもなく、
思いがあれば美味しい。

ということは覚えておいて欲しい。
それがいちばんの料理が上達する近道だと
私は心から思うから。

別に常に意識しなくていい。
ただ、そっと頭の片隅にしまっておいて。

食べる側としても
そういった思いがあるということを
毎回じゃなくてもいいから、
思い出す日があって欲しいから。


これからも、
ごはんを作る、食べる時間が
愛で溢れた時間になりますように。

いただきますとごちそうさまが
今まで以上に
感謝と愛を感じられる言葉になりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?