旅の記憶 1994・カイバル峠の先へ
30年前の夏
僕はパキスタンとアフガニスタンの国境
カイバル峠にいた
前回の続き
まだ読んでいない方は
こちら↓からどうぞ
このまま引き返すのかと思っていたら
車はさらに奥へと進んでいく
最後についたのは
アフガニスタンの街が見える丘
ここから先は外国人は入れないとのことで
警告看板がしっかりと出ていた
僕たちはそこから
遠くに見える小さな街を眺める
あそこにどんな暮らしがあるのか
想像は尽きない
すぐそこにある異国の地
陸続きの国境だが
色々な理由で簡単に超えることはできない
中国からパキスタンの国境越えの時には
国境ならではの賑やかさというか
国境近辺での交流の片鱗みたいなものを感じられたが
ここではそういったつながりを感じることは
あまりなかった
遠くに見える街は
完全な異国の地のように見えて
その距離以上に遠い存在に見えた
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?