まさき

つらつら日記未満を書く。大体ネガティブ。

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最近の記事

豊かさとは

気兼ねなく好きな本を買って、 好きな喫茶店に毎日通えて、 わたしに似合う服も靴もなんでも買って、 旅行にもふらっと行ける。 ただ、それをしたいだけなのに。 なんでこんなに気持ちが貧しいのか。 学生のとき、就職してまだ実家にいるときのほうが気持ちが豊かだったと思う。 わたしに似合う、縫製のきれいな服がない。 ウキウキしながら出かけられる服がない。 ときめく靴がない。 最近思うのは、服が本当に貧乏くさくなったことだ。 生地が薄っぺらく、すぐ皺くちゃになってしまう、裏地がな

    • 伏見さくら『STAY GOLD』雑感

      さくらちゃんの写真集『STAY GOLD』が届いた。 さくらちゃんの写真は湿度があり、硬度があり、それでいてやわらかい。 私も見覚えのある風景がさくらちゃんのフィルターを通すと、 急に違って見えるから不思議だ。 さくらちゃんの撮るお花が好きだ。 瑞々しさがあり、ほんのりエロスを感じる。 さくらちゃんの写真には十字架がよく出てくる気がする。 彼女は写真で祈っている。 写真を見ていて、なんだか泣きたくなった。

      • 甘えるとは

        久々に買った本。 買ってからなんだよ和田秀樹かよ!って思ったけど、本を読むリハビリにはちょうどよいものだと感じる。 途中まで読んで、私はポッキリ折れてしまう側の人間だと思った。とはいえ、今の職場になってからはだいぶ改善されたほうである。 この甘えるのが苦手なのはどこから出てきたのか。やはり親子関係か。 やむにやまれず親に甘える結果になってしまった、ということは多々あれど、私が親に安心感を抱き、甘えるというのはあっただろうか。あまり記憶がない。親に言ったら怒られそうだが、実際人

        • 感情論

          先月末、職場の棚卸しだった。 集計するのは外部に依頼するため、我々がやるのは在庫を極力減らし、見本を売り場から引いて、なけなしのストッカーを空にすることだ。 在庫を減らすのはなんとかなった。意外と時間ができたタイミングや、すこし残業をして大変なものは減らした。(細かい部分は目を瞑った) さて、突然だが私は片付けが大嫌いである。自宅も業者入れたいくらいくっちゃくちゃで、にっちもさっちもいかない。去年か一昨年か一度きてもらったが、見事にリバウンドどころか酷くなっている。 職

        豊かさとは

          もし言葉が

          前の会社にいたときに、一度だけ東京で舞台に立ったことがある。 ド素人で、お客様からお金をいただいて観てもらう意識がまるでなく、今思うとただ舞台に立ちたい、目立ちたいという気持ちしかなかった。 芝居とは、チームプレーであり、個人プレーではない。チームとは、役者だけでなく、演出、裏方、なんならお客様も含まれるだろう。 その芝居は、文豪たちの小説を一部を切り貼りし構成されていた。その中に、谷川俊太郎の「もし言葉が」という詩があった。印象強いため、事あるごとに思いだす。 黙っていた

          もし言葉が

          終わることへの恐怖

          が、きっと強いんだと思う今日この頃。 私は居心地がいいといつまでも変化を求めず、そこに留まりたい人間だ。 時間が進めば嫌でも周りは変化する。己ですら変化してしまう。 ただ、留まりたい気持ちがあっても居心地が悪ければ、嫌でも離れざるをえない。 始まった瞬間から終わることを恐れ、変化を恐れ、気持ちが落ち込んでしまう。無理やりその沈んだ気持ちから目を逸らそうとすることもある。 でも、どうにもならない限界がくるときがある。そういうときは落ち着くまで距離を置く。距離を置き、休み

          終わることへの恐怖

          喫茶店

          お気に入りの喫茶店がある。 家の近所の喫茶アミーゴは喫茶店なのにデカいワインセラーがあり、日本酒もビールもある。私はもっぱら定食とパフェばかり食べている。月一ペースで歌人・野口あや子さんの短歌の会もあり、酔っぱらいながら短歌を詠み、講評を聞いて、他の人の作品に感心して、などなど、とても楽しい。なにより女将や常連さんとの会話が楽しい空間だ。 職場の近くにもお気に入りがある。商業施設の一角にあるが、ここだけ空間が切り取られている。なんせメニュー表に金子國義の写真が使われてる。

          根にもつ話。

          先月、祖母が亡くなったことは書いた。 社会人なので、職場に電話する必要がある。 危篤の連絡があり、職場に電話する。その日は昼からの出勤だった。 危篤で帰ってこいと言われています、どうしましょう 今思えばどうしましょうではなく休みますと初っ端から言えば良かったと思う。 夕方からでも出られないか 店長からはそう返ってきた。 危篤、という言葉の意味合いはなんだったか。そこから持ち直すわずかな可能性に賭けろと言うのか。 無理です 当然、無理に決まっている。危篤なんだ、い

          根にもつ話。

          美しい人の最期の顔は

          身近な人間が亡くなり、今度は好きなアーティストの訃報。 BUCK-TICK櫻井敦司さんの訃報。 大体、公式からの「大切なお知らせ」は良くない内容であるが、今回は本当に最悪だ。 もう彼の声が聴けない。彼をライブで拝むことも出来ない。 ファンも然ることながら、メンバーが一番身が引き裂かれるような思いだと思うのだ。35年、メンバーチェンジすること無く、コンスタントに楽曲発表とライブ活動をし続けた彼らは仕事仲間以上の関係だったと思うのだ。 こんなに辛いのに、私はこんなことを

          美しい人の最期の顔は

          人が亡くなるということ

          昨日、祖母危篤のため実家へ戻った。 昼に行ったときはかろうじて呼吸をしていたが、そこから2時間後に急変し、亡くなった。 ドラマでしか見たことなかった医師による死亡確認を間近で見た。 「午後3時57分、死亡を確認しました。御臨終です。」 泣いてるのは私だけ。父はこれからの怒涛の予定があるから泣いてる暇などない。祖父も泣いてない。母と弟は職場に電話しに行った。 祖父と私と亡くなった祖母だけになり、祖父がとうとう逝ってしもうた、わしはばあさんに世話になったんじゃ、とぽつり。

          人が亡くなるということ

          お見舞い

          祖母のお見舞いに行った。 そういえば病院へのお見舞いは初めてだ。 父から祖母の着替えを渡され、面会用紙を持って受付へ行く。 忙しそうで声がかけづらい。 通りかかった男性の看護師に面会用紙を渡し、女性の看護師へ引き継いでもらい、着替えを渡す。なかなか忙しそうで、面倒なのか、ぼそぼそと面会に来たのですが、と伝え、やっと案内された。 病室の入口にあるアルコールで消毒し、入る。祖母は寝ていた。 管につながれ、呼吸している祖母を見て、案の定、涙が止まらなかった。 年齢も年齢だ

          お見舞い

          孫孝行

          父から祖母が入院していると連絡があった。かなり悪いから近々会いに来てほしいとのことだ。今度の月曜日が休みなのでその日に行くことになった。 年始に会ってそれっきりだったから、だいぶ経つ。入院は6月からしているそうだ。 父方の祖父母に懐いていたかどうかはかなり薄ぼんやりしている。高校、大学時代とほぼ合わず、久々に会っても何を話していいのか分からない。未だに分からない。 今度会うときも何を話せばいいのだろう。 最低なのは、祖母が亡くなるかもしれないという事実を前にしても、仕事の進捗

          消費者センターにお世話になった話

          大学3年生のとき、消費者センターにお世話になったことがある。 当時、就活真っ最中、全然企業研究も履歴書も書かない、キャリアセンターも使わない、そんなもん結果出るわけがない。親に尻を叩かれてようやっとやってるような状態。 しかし、やはりお祈りメールがくると落ち込むわけで。 ある日、何かの用事で名古屋駅を歩いてたときに、若めのちゃらいお兄さんに声掛けられた。格安でエステが受けられるという話だった。そのまま歩いて小ぢんまりとしたエステサロンに案内され、アンケートを書き、初回の施

          消費者センターにお世話になった話

          本好きの定義

          本は好きだと思う。 部屋には積読がたくさんあるが、これでも買う量が減ったのだ。 読書会に参加するために買ったものは読むのだが、最近は自分が好きで買う本がほぼない。課題本自体が欲しいのと被るのもあるが、これ!って言って買うことは少なくなった。 社会人になって2〜3年くらいは、東京に遊びに行くたびに神保町へ行き、肩が抜けるのではという量の本を買って帰っていたのが懐かしい。今神保町へ行ってもほとんど買わなくなってしまった。 思うに、メンタル面がもろくなったからだと思う。 前

          本好きの定義

          血は争えない話(あるいは鼻の話)

          母は鼻フェチだ。 理想はダビデ像、あるいはオダギリジョーさんの鼻。 最近、人物の写真を見るとき、または対面で人と話しているときに鼻を見ていることにふと気づいた。 鼻の孔が少し縦長で、小鼻がすんなりとした鼻が好みだ。 そういえば、私の弟の鼻も好きな形だったと思う。 顔のコンプレックスはほぼない私だが、唯一この丸っこい、子供っぽい鼻が好きじゃない。 母と好みが違うが、人の顔で見るところが同じとは まったく血は争えない。

          血は争えない話(あるいは鼻の話)

          化粧について考える

          化粧は苦手だ。 母が感謝しろよ、というくらいには程々の顔面で生まれたからなのか、己の顔面に対してあまりコンプレックスがない。細かく言えば色々あるが、概ねない。 そのせいか、化粧してコンプレックス解消するという概念が私の中で薄く、社会人10年も過ぎたのに未だに化粧が下手くそである。 とりあえず下地塗って、ファンデーション塗って、眉書いて、アイシャドウ塗って、チーク塗って、みたいな塗って書いときゃ何とかなるだろ、としか思ってない。 マスカラもつけまつげもしない。シェーディン

          化粧について考える