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豊かさとは

気兼ねなく好きな本を買って、
好きな喫茶店に毎日通えて、
わたしに似合う服も靴もなんでも買って、
旅行にもふらっと行ける。

ただ、それをしたいだけなのに。
なんでこんなに気持ちが貧しいのか。

学生のとき、就職してまだ実家にいるときのほうが気持ちが豊かだったと思う。

わたしに似合う、縫製のきれいな服がない。
ウキウキしながら出かけられる服がない。
ときめく靴がない。

最近思うのは、服が本当に貧乏くさくなったことだ。
生地が薄っぺらく、すぐ皺くちゃになってしまう、裏地がない、とりあえず服の形をした布だ。そんな貧乏くさい服を着た人しか見当たらないのが本当につらい。
高見え、という言葉があるが、安物であることにはかわりない。細かく見てしまうといわゆるブランド物とは雲泥の差だ。
たまに素敵なご年配の方を見かけると、服はやはり良い品質のものを身につけている。

じわじわと貧しくなってしまったな、と感じる。


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