見出し画像

高い牛乳が美味しいやつなんだっけ

だいぶ前

会社が休業なので銭湯に行ってしまった。

ていうか銭湯も温泉も嫌いです。熱いから


そもそもその日に朝に私が入る予定だった風呂の栓を嫁によって抜かれたのでやむなしやむなし


銭湯といえばコーヒー牛乳がセットである事

これは

ペトリコール と 思い出せない懐かしさ

のように切っても切り離せないどころか
気づいたら2つ同時に存在している物であって

鶏が先か玉子が先か 理論のように

もうそれはそれはコーヒー牛乳が飲みたいから銭湯に入ったのか銭湯に入ったからコーヒー牛乳を飲んでいるのか理論である 

長い しょうもない 二度と言うな


画像1

しかし、 しかしですよ皆さん
この日の私は何か違っていた。

牛乳は好きでも嫌いでもないけど
この状況で
ちょっと値段の張る牛乳を
飲んだら美味いのでは

と考えてしまったのである。


(じゃあ上の長々としたコーヒー牛乳の語り
はなんだったんだと思うだろう 私は皆の時間を意味もなく奪ったのだ時間泥棒と呼んでくれ)


とにかく人間というものは時に
イレギュラーな思考をしてしまうものなのだ

この考えはセクシーなサイトでたまに聞かれる
[私はロボットではありません]のチェック欄よりもよっぽど(私はロボットではないのだな)と
実感させてくれた。


兎にも角にも気づいたら私はいつもの瓶の半分も入っていないのに値段が倍くらいする牛乳を
買ってしまっていたのだ



「…………」
しげしげとラベルを見る
そして火照った体に スッ…と流し入れる


私の脳回路の中を電撃と共に沢山の想いが溢れてくる…!!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは

そこそこだ 値段相応に美味しい

しかしめちゃくちゃ値段相応だ…

ちょうど2回目は買わない美味しさだ

うわー…リピートは確実にしないのに確実に美味しい… なんだこれは

なんか前に読んだ 
漫画かアニメか小説か忘れてしまったけど
「すごく高い牛乳を買って飲んでみたけどおいしいなぁーー!!」みたいなシーンがあるほのぼの系の作品はなんだったっけ、
なんだったっけなーー


そこのシーンが好きだったはずなのに
全然作品名が思い出せないぞーうわー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

牛乳を飲んでからここまで2秒 あまりの値段相応に私は走馬灯を見たのだ

量的にもこんなもんでよかったな…と思いながら
瓶の回収容器に並べる



裸足で歩く木の床と畳は風呂上がりだと
余計に気持ちよく感じる


キーを返してもらう時に
未だに店員さんの目は見れない


自動ドアが開くと共に通り抜ける昼過ぎの風は
やたら心地よく、身体が軽くなった事を
嫌でもわからせてくれる

クタクタの無印良品のサンダルの具合を確かめながら立体歩道橋を登る時に「あ、」と声が出る

よつばと だ

画像2


この記事が参加している募集

熟成下書き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?