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金管楽器を吹く上でのエアーとは3選

管楽器の演奏には息や息の流れ、そしてその根幹の呼吸がとても重要視されています。

様々な素晴らしい音楽家や彼らとともに研究を行う医学者の方々のおかげで

・何が
・どういうことで

息が大切なのかということもわかってきました。実際に演奏中の体の動きをレントゲンで撮ったりして分析したりもされていて本当に興味深いしすごいです。

今日は議論されつくしているかもしれませんが、僕なりの視点で何がどう重要なのか記していきます。

1、生きていく上で必要ないからこそ

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普段の生活をしている際に使用する息の速さや量と管楽器を演奏している最中に使用している息の速さや量、時には吹く方向や吸い方なんていうのは全くの別物です。

また管楽器の演奏時に使用している呼吸や息の流れを作る作業というのは正直僕たち人間の体を平常時に生存させていく上ではあまりやらない行動です。

そのため管楽器を吹き始めたはじめのうちは意識して呼吸をより深く、吸い込み切ったり吐き切るという意識をする作業が必要になります。

例えばどんなスポーツも普段僕たちが使っている身体の動きの延長線上にあるがゆえに成り立ちます。マラソンだって普段使っている両足や心肺機能、腕の振りなどを駆使しますし、野球だって腕や腰、肩の筋肉、そして走ったりするのに足の筋肉も使います。

でも特別なトレーニングをせず普段生きているまんまの身体でいきなりプロスポーツ選手やオリンピック選手たちと同じ動きをしようとしたら不可能なのはよくわかります。

管楽器も同じで、普段の生活で使用している僕たち自身の身体を使う分どこをどう意識的に使うのかというのは重要になってきます。

呼吸はなおさら心臓と同じように意識して行う部分ではない分より集中をしトレーニングをしていかない限り普段の呼吸=管楽器を演奏するには物足りない呼吸となります。

そのため生きていく上で必要がない動作だからこそより意識化していきましょう。

2、筋トレと同じ

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筋力を上げようと筋トレを行います。数週間、数ヶ月経つと初期の頃にやっていたトレーニングが簡単に感じるようになり、また負荷をあげて筋肉の肥大や力を増していきます。

呼吸も同じで、より深くより長く、より遅く、より早くなど筋トレのようにトレーニングを重ね、意識をしっかりもって行うことにより演奏時にかかる負担が軽減されより簡単にエアーの流れを作ったり思い通りに行うことができるようになります。

3、心理面にも有効

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深く呼吸を行なったり深呼吸を行うことで得られるメリットは楽器の演奏面の向上だけではありません。

深く呼吸を繰り返すことにより自律神経が整い精神面が安定することもあります。

また酸素が十分に脳内の血流に乗り思考の活性化も期待できます。

緊張をしていたり疲れていると脳があまり機能しないのは呼吸が浅くなり十分な酸素が身体中に行き渡らなくなるためで、そのため深い呼吸というのは効果的と言えます。

ただし、管楽器を演奏していて大音量や激しい演奏をしている際にクラクラするのは過呼吸と同じ状況なので休憩が必要です。酸欠ではないので気をつけましょう。

まとめ

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身体がなまけてすぐに息を吸わなくなるというアドバイスをよく受けたことがあると思いますがそれもそのはずで、身体は基本的には生存に必要のないことはしないというのが常です。

しかし、管楽器の演奏はどうしても生存するのに必要なものよりも多く息を吸ったり吐いたり、操作をする必要があります。

方法も大事ですが、ぜひ「なぜ息が大切なのか」考えて演奏をされるとよりご自分にあった奏法が見つかるはずです。

ご読了ありがとうございました。




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