見出し画像

美術の見方を深め、制作に活かす(秋田公立美術大学附属高等学院)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2022年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

ベネッセハウス ミュージアムでの対話型鑑賞とワークシートを使って自分なりに作品を観て感じたことを言語化し、鑑賞学習に繋げるプログラム。

■開催日時
2023年12月7日(水)
■参加者
生徒25名+先生4名+添乗員1名
■問い合わせ日
2022年7月8日(金)
※2020年度に企画していたがコロナ禍で延期
■認知経路
メール問い合わせ


スケジュール

  9:50 宮浦港着
10:00 地中美術館(自由鑑賞)
    ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞)
12:50 終了

特徴

プログラムの特徴

全体の行程は先生が設計してくださっており、ワークシートの提供、ベネッセハウス ミュージアムの対話型鑑賞のみ部分的に依頼いただき対応。

参加者の反応

■対話型鑑賞より

≪血縁:大家族 No.10≫
モノクロで描かれているところから白黒写真を連想した。色がついている部分は写真には表れない何か内面的なものの描写だと感じた。

≪黄色と黒のボート≫
キャンバスと彫刻作品の間に立つと、窓から見える海の景色を背景に立体のボートがあるように見える。現実と非現実の境界を意識させる作品だと感じた。

■ワークシートより

≪雑草≫
本当の草が生えているようにしか見えず、生命力の強さを感じた。そこから、生命力の強さ、気付かれなくても強く生きている、というメッセージを想像した。

≪ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム 1990≫
アリの巣は働きアリが協力して道を開いていくイメージがあり、この作品からも国の人々が力を合わせて数々の道を切り開いていくというメッセージを感じた。国旗をアリの巣で作るという発想が面白い。

企画担当者からの評価

■満足度

5 / 5 点

■再利用意向

5 / 5 点

■コメント

学校でなかなか、鑑賞学習ができていなかったので、現代アートに触れる機会と直島で行う意義があった。

生徒が満足していたので是非次回も活用したい。

美術館などでは減免などあるので、そういう制度があれば助かる。

まとめ・考察

ベネッセハウス ミュージアムでは一作品で対話型鑑賞をし、その後30分ほど自由に鑑賞しながら作品を観て感じたことをワークシートに記入する構成だった。冒頭で対話型鑑賞をすることで、その後の自由鑑賞でも近くにいる人と感想を話し合いながら積極的に鑑賞できていた。(大黒)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?