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SDGsクロスフォーラム(三井不動産)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2022年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

三井不動産のテナント企業向けの募集型研修プログラム。アート鑑賞を通じて社会課題を考えたり、企業間交流による新しいアイディア創出などを目指した。

■開催日時
2022年11月14日(月)~15日(火)
■参加者
三井不動産のテナント企業より7名+三井不動産社員3名
■問い合わせ日:2021年度より
■認知経路:ベネッセホールディングス
■事前レクチャー・セッション:11/7
■事後セッション:12/7


スケジュール

【1日目】
8:30 高松港集合、チャーター船移動
9:30 犬島精錬所美術館、犬島「家プロジェクト」、犬島 くらしの植物園 
11:45 犬島発、チャーター船移動
12:15 豊島・家浦港着、針工場にて昼食(島キッチンお弁当)
12:30 豊島産業廃棄物不法投棄事件レクチャー
15:15 豊島美術館
16:30 唐櫃港発、チャーター船移動
17:30 直島着、ベネッセハウス  チェックイン・ご夕食
20:30 ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞)
21:30 終了

【2日目
8:45 ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞)
10:30 家プロジェクト
11:45 直島ホール 見学
12:00 昼食(島内飲食店)
13:00 李禹煥美術館(カードワーク)、ヴァレーギャラリー
14:45 地中美術館
16:15 直島発、チャーター船移動、解散

特徴

プログラムの特徴


参加者の声

・答えは自分の中にあることが体験を通じてわかったが、今まで答えは自分の外側にあると思い込んでいることに気づいた。

・アートとSDGsが関係あるのか疑問だったが、自分事として捉え考える環境なのだと思った。役職上、自分の意見を納得させる場面が多いが、人の意見を引き出すこともしていきたい。

・会社では存続という考え方が強いが、やるべきことだけではなく、その先にある守りたい景色を大事にしたいと思った

・現代アートに興味はあまり無かったが、問われて必死に考える中で、作品は自分の中の何かを発言させ る役割があると思った。

企画担当者からの評価

■満足度
5/5
■再利用意向
4/5
目的であったテナント企業間のリレーション構築は深まった。業務上での連携など副次的な効果もあった。
■良かった内容

①豊島の石井さんからのレクチャー:産廃問題にずっと携わってこられた島の方の声をリアルに聞けたこ とは、2回目の経験でしたが心揺さぶられた。

②夜のアートセッション:2日目の対話型鑑賞もよかったが、1日目は参加者全員で同じものを見て意見を 聞けたのがより面白く感じた。全員でできるセッションの場を作って正解だったなと思った。

■改善点

植物園で未来を考えるメッセージが伝わりにくかった。未体験の人に魅力や有用性をどう伝え るかも課題。

まとめ・考察

・社会課題につながる体験から始めたいというリクエストにより、犬島・豊島からスタートするため、1日目の問いの設定が振り返りの時間になる点で工夫が必要。今回は食事後の夜のベネッセハウスミュージアムでの対話型鑑賞をその位置づけにしたが、もう一歩各自の関心事がアウトプットできるように検討したい。
・対話型鑑賞の体験機会を2回つくったことで、より思考や視点の傾向が分かり、複数の作品での実践が地中美術館での内省の質にも影響があったと思われる。
・作品鑑賞の対話を通じて自己理解と企業間交流を促せるようカードワークではペアでの実施とし、対話のしかけのアプローチを複数設けたのが効果的だった。(藤原)


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