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アート鑑賞を通して持続可能な社会の実現を考える(明星高等学校 MSクラス)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

3日間の体験を通して、「持続可能な社会」の実現に向けた提案をつくるプログラム。

■開催日時
2023年9月2日(土)~4日(月)
■参加者
2年生38名+先生2名+添乗員2名
■問い合わせ日
2022年8月9日(火)
■認知経路
電話問い合わせ

「円柱型のショッピングモール」を提案するグループ

スケジュール

■1日目

  9:00 犬島着
  9:30 犬島精錬所美術館、近代化産業遺産、
    犬島「家プロジェクト」(3班に分かれて鑑賞)
11:30 豊島へ移動
12:30 昼食、豊島美術館、棚田散策、豊島横尾館
   (3班に分かれて行動)
15:30 離島

■2日目

  8:42 宮浦港着
  9:00 地中美術館
10:15 ベネッセハウス ミュージアム
12:00 昼食、本村レクチャー
13:45 家プロジェクト、ANDO MUSEUM
16:00 振り返り(アートの役割を考える)
17:00 終了、ベネッセハウス チェックイン

■3日目

  9:00 プレゼンテーション準備(持続可能な社会の実現に向けた提案)
11:00 プレゼンテーション
12:00 昼食
13:30 自由時間@宮浦港
14:20 離島

特徴

プログラムの特徴

・3島をまわり、各島ならではの特徴やそれを活かした様々な表現方法に触れる中でそれぞれが感じた「アートの役割」を考えた。
・最終日は「持続可能な社会」の実現に向けた具体的なプランをグループで考え、プレゼンテーション実施。

参加者の反応

■プレゼンテーションでの提案内容

円柱型のショッピングモール
・地中美術館や豊島美術館など、自然光を取り込む空間づくりが印象に残った。
・自然を意識する空間をより幅広い層の人が集まる空間で実現できればと考え提案。
・地中に埋められた円柱型のショッピングモールで、天井をガラス張りにし自然光が入るように工夫。円形にすることで、影になる部分を少なくしようと考えた。

キッチンカーで豊島の食材を使った料理を都心に届ける
・豊島で食べた、島キッチンのお弁当が印象に残っている。
・普段嫌いで食べられないナスが入っていたが、美味しく食べることができた。
・都心は道路が整備されているから、食の側面から島の豊かさを広めていきたい。

■感想

対話型鑑賞で人によって違う意見を持ち合わせていることを実感。違いを認め合い、考え続ける姿勢が重要。

企画担当者からの評価

■満足度

5 / 5 点

■再利用意向

5 / 5 点

■特に良いと思ったところ

・豊島美術館の静寂な空間
 →日頃の喧騒を忘れさせてくれる。
・島内の風景

■改善点

旅行添乗員の立場から、ツアーデスクを設けることができる場所がほしい。

まとめ・考察

・美術鑑賞にあまり慣れていない生徒が多かったが、対話型鑑賞を繰り返すことで自分なりの視点を得て作品と向き合うことができていた。
・各自が実体験を通してアートの役割を考察できていた。
・3日間の体験とプレゼンテーションのテーマとの繋がりを見出すのが難しそうなグループもいた。問いのワークなど、グループごとのテーマを決めるパートを設けてもよかったかもしれない。(大黒)

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