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地域の魅力を見つける(香川県立高松西高等学校)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラムの概要

総合学習「かがわの魅力発見ツアー」の一環として、直島の集落を舞台に展開する作品を鑑賞し、地域の魅力を考えるワークを実施した。

■開催日時
2023年10月19日(木)9:00~14:00
■参加者
生徒39名+教員2名
■対象(学年)
高校1年生
■参加費
29,500円
■問い合わせ日
2023年8月7日(月)
■事前学習
2023年10月6日(金)オンラインレクチャー
■認知経路
リピート利用

スケジュール(日帰り)

9:02  宮浦港着
9:15  直島銭湯I♥湯(自由鑑賞)
10:00 宮浦ギャラリー六区
       瀬戸内「直島部活史」資料館自由鑑賞
11:00 直島ホールにて昼食、本村周遊プラン作成
11:45 家プロジェクト、ANDO MUSEUM
    (班ごとに自由散策)
14:00 自由時間@宮浦港周辺
14:20 離島

特徴

プログラムの特徴

・滞在時間が限られていたため来島前にオンラインで活動背景等のレクチャーを実施。
・鑑賞施設は集落にて展開するアートプロジェクトを中心に構成。
・自由に散策する中で、作品だけでなく町並みにも目を向けられるようにした。
・移動しながら公共建築や島の雰囲気に触れられるよう、島内の移動手段は徒歩にした。

参加者の反応(生徒38名回答)

■満足度

4.5 / 5 点

・いろいろな芸術作品をみんなで鑑賞することができて楽しかったからです。ベネッセの方々や芸術作品の制作に携わった方からも説明を聞くことができて、直島の魅力について興味を深めることができたと思います。
・地中美術館など他にも見たかった場所があった。

■特に良いと思った内容

瀬戸内「    」資料館
・島の特徴や生活の仕方など面白い資料がたくさんあった。
・実際にアーティストの方の話を聞くことができた。
直島銭湯「I♥︎湯」
・男湯と女湯でアートが違ったり、外観にも力を入れているところ。
家プロジェクト「はいしゃ」
・古民家を使い、わざと古さを加えているところ。

・外国人がたくさんいて、日本とは別の国にいるような感覚になった。
・海外の人や地元の人などたくさんの関わりがあって楽しかった。
・町全体がアートのようで、歩いていて飽きなかった。

■改善点

・徒歩での移動がつらかった。
・家プロジェクトの説明がほしかった。
・家プロジェクトを見学する時間が足りない。

■地域の魅力や課題を考える機会になったか

4.6 / 5 点

・直島に遊びに行くことはあっても、地域の歴史や特色など考える機会はあまりなかったので、今回のプログラムで、芸術を通して地域の魅力や課題を見つけることができたと思います。
・1つ1つの作品について詳しく説明を聞くことができたから。
・直島のようにアピールできるものを作ることが大事だと思ったから。

企画担当者からの評価(先生)

■満足度

5 / 5 点

■再利用意向

4 / 5 点

■コメント

・見学施設で、その制作背景などを丁寧に説明していただけた。
・徒歩での移動が大変でした。マイクロバスなど利用できればよかったです。
・徒歩での移動以外はとてもよかったです。普段は見学できないところも見せていただき、貴重な経験ができました。
・自分たちで行くよりも、直島のことがよく分かると思います。事前レクチャーも勉強になりました。

まとめ・考察

・鑑賞施設の概要や特徴を伝えると熱心にメモをとりながら話を聞いていた。
・移動中に小学校など公共建築群を紹介。自分たちが卒業した小・中学校と比較をするなど生徒同士で会話が生まれていた。
・異なる集落で展開する作品を鑑賞することで、その舞台となっている地域の特徴を捉え、考えるためのヒントには多く触れることができたと思う。
・自由に集落を散策した後、どんな魅力、課題を考えたかを生徒同士で共有し合う時間を設けられると、自分の考えをより深めたり、自分にはない視点を得るきっかけに繋がったかもしれない。
・気温が高く、高低差のある道を長時間歩くのは体力的に厳しかった。島内の移動手段は再検討する必要がある。
(大黒)


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