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オカネカルト⑦地域通貨

オカネカルトの国でも

オカネカルトの国が発行するオカネではなく
地域通貨を発行しようというムーブメントが1990年代に起こりました。

地域通貨というのは 地域の中で発行される通貨で
その地域の中でしか使えない通貨です

国の中には小さな村がいくつもあって
たくさんの村が それぞれの村で
その村の中でしか使えない地域通貨を発行したのです。

そしてその地域通貨はほどなくして使われなくなってしまいました。

なぜでしょう?

地域通貨はその地域の中でしか使えないから、不便だったから?

ちがうのです

地域通貨はその地域の中でしか使えないから
その地域の中で人と人を結びつけて なかよくなってしまう
という効果があったのです

するとどうなるでしょう?

なかよくなって お店の人とお客さんが友だちになってしまったら…
お店の人は 「いいよ いいよ 顔見知りのお得意さんなんだから
おかねなんか いらないよ」となってしまったのです

お客さんはお客さんで、お店の人に親しみを感じているので
お店で 買った(もらった)果物で ジャムを作って
お店の人にお返しするかもしれません

オカネは親しい人の間では使われなくなってしまう…
そういう性質があるのです

街のレストランで ごはんを食べたら
オカネを支払いますが

お母さんが家で子どもにごはんを作って 
子どもからオカネをもらうでしょうか?

親しい人たちの間では オカネのやりとりは発生しないのです

お金のなりたちや本質をわかりやすく伝えようとする活動は2007年から、2017年からは京都や滋賀県高島市でスペース運営をしています。並行してイラストレーターとしての活動をしています。サポートいただけましたらありがたく有効に活用させていただきます。