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【馬上の死神】 詩。訂正版。

故・園山俊二氏の漫画作品
『はじめ人間ギャートルズ』
氏ご自身愛してをられた(アニメ版も含め)
この原始家族ドラマ、
私も好きなテレビ番組だつた。
吠え聲が文字になり
石化して皆の頭上に落ちてくる-
など最髙 / 實に「漫画的」表現の連續、
その中で時にほろりとさせたり
原人間のニンゲン性が
現人間にダイレクトに繋がつてゐて、ね。

で、あの漫画の優れた脇役に
「死神」つてのがゐる。讀者各位は
覺えておいでか?
されこうべ(全身骸骨)、大きな鎌を片手に
これも骸骨の馬に乗つて空からやつて來る、男-
人の魂を刈り採る為にである。
私思つたのだが、主人公ゴンの時代の
はじめ人間たちには乗馬の習慣が、ない。
何時なんどきも馬から降りない
死神は、(神、だからなあ)ゴンの部落の
人間たちより、知恵に長け一歩先進の者、
なのである。記憶では
他に「神」(神格化された存在)は登場しない。
神の原初は死神、
それが作者の見解のやうであり
私は死神の馬に
テクノロジーの最初の萌芽を想像する。
見解と云へば私の見解は
それであつて、またそれこそが私の中で
名バイプレイヤーたらしめてゐる、
死神を-と思つた。

〈葬儀なくたゞあの骸骨に彼岸へのキイを渡すかはじめ人間 くにを〉
©都築郷士

なお、この投稿は一部筆者の記憶違ひがあり、訂正したものです。リポストなどなさつた方は、宜しくお取り計らい下さい。

筆者近影。

〈寒玉子も不可避なる材たこ焼きの くにを〉「富士そば」でトッピングにたこ焼きを始めたさう。で、オマケ。アデュー。

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