音声コンテンツのディレクターって、なにやってるの?【Dのお仕事 イントロダクション編】
ども。「audiobook.jp」note編集部/音声コンテンツD(ディレクター)のバシサンです。
普段は、audiobook.jpでラジオ的な番組をつくっています。
さてさて。ここ数年、ポッドキャスト番組って増えましたよねー。
音声コンテンツの裾野が広がることは、音声コンテンツをつくっている身としては嬉しいことです。
そんな時流もあって
「自分も音声コンテンツをやってみよう!」
「ラジオっぽい番組を自分たちでつくってみたい!」
という人も少なくないはず。
というわけで、今回はaudiobook.jp音声コンテンツDバシサンが、
「音声コンテンツってどうやってつくってるの?」
「Dってなにやってるの?」
という疑問について、問われてもいないのに勝手に答えたいと思います。
※あくまでaudiobook.jpオリジナルコンテンツにおいてのディレクターの仕事をベースに書いていきます。あしからず。
■番組制作ってこんな感じ
さて、まずはひとつの番組をつくるのにどんなことをしているのか?
ざっくりいうとこんな感じです。
●企画を立てる
●調整をする(いろんなことを)
●台本を書く
●収録をする
●編集をする
こうして見ると意外にシンプル(?)な工程。
ですが、パッと見てイメージが湧くものもあれば、何をやってるのかイマイチわかりにくいところもありますよね。
では、もうちょっとだけ詳しく、各工程をクローズアップしてみましょう!
■企画を立てる🔨
企画なくして番組なし!
どんな番組をつくるのか、「企画」を考えるところからスタートです。
「こんな番組だったら聴いてくれる人がいるんじゃないかな?」というマーケティング視点で企画を立てるのもあり。「こんな番組やったら面白そう!」といったアイデア先行もありです。
場合によっては、「音声コンテンツをやりたい」という媒体・企業・個人の方からお声がけいただいて企画を立てることもあります。
その場合は相手方の色に合った企画立てが必要。
たとえば、不動産業界の方からお声がけがあったら「不動産」という枠組みの中で企画を考えます。
その中でも特に不動産投資に強い人が相手方にいるなら、
「不動産投資系の方向でマンション経営のノウハウを伝える番組にしよう。よし、番組タイトルは『儲かりマンション!-不動産投資のコツ教えます-』だ!」とか(笑)
相手方の専門領域や人的知的リソースを鑑みながら企画を考えるわけです。
考える枠の範囲が絞られているので、ある意味考えやすかったりもしますが、ちゃんと聴かれる番組にするにはどこにスポットを当てるかが大事になります。
そうやって立てた「企画」をエライ人に見せてGOが出たら、いざ番組制作に動き出します!
★★★「企画の立て方」連載記事はコチラ!★★★
■調整をする(いろんなことを)📨
調整できずして制作は回らず!
「企画」が通ったら、次にいろんなことを「調整」します。
ぶっちゃけ、この工程がもっとも地味ぃ~で大変です。
番組パーソナリティの候補出し。
候補が出たら、出演依頼。
社内でのいろんな手続き。
収録スケジュールや配信スケジュールの検討。
……etcetc。
いろんな人のお力を借りながら、いろんなことを決めていきます。
■台本を書く✐
台本なくして番組の型なし!
いろんなことの「調整」が済んだら「台本」を書きます。
いよいよ番組収録に向かって走り始めるフェーズです。
台本と言っても、お芝居のように一言一句番組でしゃべることを書くわけではありません。
いわゆる「構成台本」というヤツです。
オリザツの番組紹介記事でも少し書いていますが、番組が始まってから終わるまでどんなパートがあるのか=「構成」を書いた台本です。
「オープニングはこんなこと話してくださいねー」とか「このパートではこんなコーナーをやりますよー」といったことを考えて、それを台本の形に落とし込みます。
イメージはこんな感じ☟
番組尺がキッチリ決められているラジオやテレビの場合、もっと細かく進行に沿った時間を記載したキュー(シート)が振られています。
この工程は、ラジオやテレビだと「放送作家」「構成作家」といった方々が専門職としてやっていたりします。また、作家さんは基本的に「企画」の段階から番組に関わっています。
ところで、こうやって書くと「ディレクター」と「作家」のお仕事の領域はちょっとわかりにくいかもしれませんが、簡単に言えば、
●ディレクター:番組づくり全体の指揮をとる人
●作家:番組の中身をつくりこんでいく人
という感じでしょうか。
audiobook.jpのオリジナルコンテンツ番組では、この「ディレクター」と「作家」のお仕事を兼任することがけっこうあります。
■収録をする🎤
収録せずして番組つくれず!
諸々の「調整」ができて、「台本」も書いたら、いよいよ「収録」です。
基本的には、出演者さんにスタジオにお越しいただいてブース内で収録しますが、昨今のような状況だとリモートで収録することもあります。
(というか、2020年5月現在はそちらが主流になっています)
収録前には、事前に出演者さんと共有した台本をもとに打合せをして、実際に何をしゃべるかを確認したり、場合によっては当日に少しだけ内容を変えて話すことを検討したりします。
なんだかすごくキチンとしてそうですが、打ち合わせの半分は雑談だったり、打ち合わせもほとんどなく「ま、やってみましょうか!」という感じで収録が始まったりすることもあります。
出演者さんがブースに入ったら、マイクのレベルチェックやら最終確認をして、いざ収録!
録音ボタンをポチっとな!
あとは、出演者さんのトークをガラス越しに眺めていればいい……わけではありません。
噛んだりトチって言い直しが出たりしたところを、あとで編集しやすいようにチェックしたり。トークの中で出演者さんが話した情報が間違ってないかをその場で調べたり。もし、間違っていたら正しい情報で言い直しをお願いしたり。番組尺が長くなりすぎないように経過時間を伝えたり…………。
トークは生ものなので、一瞬たりとも気が抜けません。
ちなみに、こちらもラジオやテレビだと、機材を扱って収録をする「ミキサー」と呼ばれる専門の人がいますが、audiobook.jpのオリジナルコンテンツ番組ではこれも兼任していることがしばしばあります。
■編集をする💻
編集なくして世に出せず!
「収録」した音源は、当然、そのまま配信するわけでなく「編集」をします。
トークの不要な部分をカットしたり、言い直したところをつまんだり、ノイズを消したり、BGMをつけたり、SE(効果音)やジングルを入れたり……。
個人的には、一番好きな工程です。
なんというか「モノをつくっている」という感覚が一番満たされる作業なんですよね。
この工程は、技術的なことや経験則など書きたいことがけっこうあるのですが、長くなること必至なので今回は割愛します。
ちなみに、こちらもラジオやテレビだと編集専門のスタッフさんがいたり、前述のミキサーさんが兼任したりしますが、audiobook.jpのオリジナルコンテンツでは以下略(笑)。
■「Dのお仕事」連載計画!
Dバシサンは、番組立ち上げ時から配信スタートして数ヶ月くらいは、この工程を1人でやることが多いです。同時に複数の番組を走らせていることもしばしば。
こうやって整理して書いていくと「それなりにちゃんと仕事してるやんけ!ビバ自分!」と自分を褒めてやりたくなります(笑)
そんなわけで、駆け足で番組制作について紹介していきました。
……が、正直全然書き足りない(笑)
特に「企画」「収録」「編集」については、それぞれで何本も記事が書けるくらいのテーマです。
なので、「音声コンテンツのディレクターのお仕事」は不定期的に連載していきます!!!!(宣言)
新しい記事を出すたびにこちらの記事にもリンクを貼っていくと思うので、ご興味ある方はぜひぜひチェックしてくださいませ。
では、今回はここまで。
次回も徒然に書いていきます🖋
どうぞよろしく<(_ _)>
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