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★【守備】ポジションごとの役割

守備位置にはそれぞれ番号が付けられており、それを守備番号と言います。

高校野球の場合、守備番号=レギュラーの背番号 となることが多いです。


投手(ピッチャー 1)

ダイヤモンドの中心位置にあるマウンドから、打者と対峙し捕手へ投球するのが主な役割です。投手が投球しないと試合が始まらないため、試合を主導する役割と言えます。
直球(ストレート)や変化球(スライダー・チェンジアップ…)等さまざまな球種を使いストライクを多く取りカウントを有利にすることで、より多くのアウトをとり安打等で走者を出さないよう(得点を取られないよう)に投球します。以上のことから、投手に求められる能力はコントロール(制球力)・球速・変化球・メンタル 等になります。

このように試合ではその日の投手の調子が試合の展開・勝敗に及ぼす影響は大きいですが、守備の9ポジションの中で体力的な負担が圧倒的に多いポジションになります。
試合では途中交代が出来るよう1つのチームに投手を何人か準備し、現在出場している投手のパフォーマンスが落ちてきたら交代できるようにしています。ほかのポジションより交代できる人員を多く用意するチームがほとんどです。また、最初からチーム内で役割を分けて投手起用をするチームもあります。(例 先発・中継ぎ・抑え)

捕手(キャッチャー 2)

投手が投球したボールを捕球するのが主な役割ですが、投手が投げる投球の種類(球種・コース…)を決定しサインを出す役割もあるため、打者の特徴や投手の調子を分析し最適なボールを導き出す(配球)ことが求めらる頭脳労働の役割が大きいです。このため、投手との信頼関係が投球→試合に大きく影響を及ぼすことになります。

この他に、走者が盗塁しようとした際にすばやく送球しアウトを狙う役割や、野手(内野手・外野手)に相手打者・配球に合わせ守備位置を調整するよう指示を行なうこともある、守備における司令塔の役割もあります。以上のことから、捕手に求められる能力は 捕球能力・俊敏性・分析力・統率力 等になります。

一塁手(ファースト 3)

内野手がゴロを捕球し1塁へ送球するので、その送球を捕球するのが主な役割です。
送球を受ける方向やけん制をタッチする角度等、左投げのほうが動きをしやすいポジションになります、他内野手のポジションは右投げのほうが動きをしやすいポジションのため、左投げで内野を守りたい場合は唯一適したポジションが一塁手となります。

内野手の中では動きが少ないこともあり、ケガをしている選手・捕手や外野手がコンバート・打撃力があるが守備に自信がない選手が一塁手につくケースも多くあります。一塁手に求められる能力は、捕球力・柔軟性(・打撃力)等になります。

二塁手(セカンド 4)

自分のところに来たゴロを捕球し(基本)1塁へ送球、またフライを捕球するのが主な役割です。1塁への送球は他内野手に比べ距離が短いので、肩の強さはあまり要求されません。

二塁手は、この他にも1塁ベースカバー(バント等)・2塁ベースカバー(盗塁等)・送球の中継(中堅手・右翼手)など状況により行なう役割が多いので、セオリーを頭に入れた上で動く必要があります。二塁手に求められるのは、確実な守備・俊敏性・判断力 等になります。

三塁手(サード 5)

自分のところに来たゴロを捕球し(基本)1塁へ送球、またフライを捕球するのが主な役割です。1塁への送球は他内野手に比べ距離が長いので、肩が強いと生かせる場面が多くなります。

三塁手の動きとして、右打者が引っ張った痛烈な打球の際は距離が近い分素早く動いて対応する必要(ダイビングキャッチ等)があり反射神経が必要になります。また、バントや右打者が”引っかけ”たボテボテの打球の場合は素早く前進して捕球し送球する素早い動きも求められます。
三塁手に求められるのは、反射神経・俊敏性・捕球力・肩・球際 等になります。

遊撃手(ショート 6)

自分のところに来たゴロを捕球し(基本)1塁へ送球、またフライを捕球するのが主な役割です。他内野手に比べ守備範囲が広く右打者の打球が飛んでくることが多いポジションです。三遊間への打球の場合、打球まで行ったら足を踏ん張り”逆シングル”打球をさばく形となり高度な守備のテクニックを要することも多いです。

遊撃手は、この他にも2塁のベースカバー・場合によっては3塁のベースカバー・外野からの中継を行ないます。役割の多さや守備の難易度からチームの中でも守備が上手な選手が担当することが多いです。遊撃手に求められるのは、高い守備力・俊敏性・判断力 ・球際 等になります。

左翼手(レフト 7)

自分のところに来たフライを捕球、またゴロが来た場合は安打なので捕球し素早く内野に送球 することで走者の進塁を最小限にするのが主な役割です。

左翼手には右打者の引っ張った強い打球が飛んでくることも多いです。フライでもゴロでも確実に捕球することが重要です。また、三遊間後方の打球や三塁線のファールフライ 等判断・捕球が難しい打球にも対応します。左翼手に求められるのは、走力・捕球力 等になります。

中堅手(センター 8)

自分のところに来たフライを捕球、またゴロが来た場合は安打なので捕球し素早く内野に送球 することで走者の進塁を最小限にするのが主な役割です。

中堅手は外野手の中で一番守備範囲が広くなり、前後左右のさまざまな打球に対応する必要があります(左翼手・右翼手は近くにファールラインがあり、対応する打球の方向がある程度絞れてくる)。
打球に対する嗅覚+1歩目が重要でかつ捕球後の送球距離が長くなるため肩の強さ求められ、守備の難易度からチームの中でも守備が上手な選手が担当することが多いです。中堅手に求められるのは、走力・肩の強さ・俊敏性 等になります。

右翼手(ライト 9)

自分のところに来たフライを捕球、またゴロが来た場合は安打なので捕球し素早く内野に送球 することで走者の進塁を最小限にするのが主な役割です。

右翼手は、走者がいるシーンで打球を捕球し素早く送球する重要な場面になることがよくあります。相手打者は特に得点圏に走者がいる場合は進塁させやすい右方向に打球を飛ばそうとします。本塁・3塁へ捕球後素早く送球する能力が右翼手には求められ、かつ試合を左右する重要な送球になることも多いため速さだけでなくコントロールも送球に求められます。右翼手に求められるのは、守備力・肩(精度) 等になります。


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