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『たった17人の甲子園』 中大輔

第88回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場した香川県立小豆島高校。部員はたったの17人で、髪型は自由。揃いの練習用ユニフォームもなく、練習メニューは全て自分達で決める。

そんな野球部がどうして甲子園に出場することができたのか。その秘密を探った一冊。

丸亀高校で2度の甲子園に出場した経歴を持つ杉吉監督の指導法は独特で、海を渡って遠征を繰り返し、勝利という御宝を奪いに行くことから、自分達をパイレーツ(海賊)と名乗り、様々な手法を用いて選手たちを成長させた。

特に印象に残ったのは〝コンフォートゾーン〟を作ることと、〝ボトムアップ理論〟を実践していたこと。
当時、野球の指導現場でボトムアップ理論を実践していたチームはほとんどなかったのではないか。

どちらかといえば異端と捉えられるやり方を徹底し、最後は島の住人まで味方につけて、応援してもらえる野球部を作り上げたその手法からは、学ぶことが多い。

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