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⚾選手物語

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選手の数だけ物語がある。 誰もが誰かに支えられている。 これまで出会ってきた選手たちへ、 私の思いを書き記します。
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#野球

⚾️やっぱり最後は人間性。

皆さんに問います。 人の成功を心から願い、応援することはできますか。 ――― 今年の首都…

⚾首都リーグOBから現役選手へ-常に誰かにみられているという意識をもつ-

アマチュア野球の最高峰である社会人野球で、活躍する選手はどんな人なのだろう。私はふと、疑…

⚾️太陽のように熱く輝け-小さな積み重ねが実を結ぶ-

ある日、日本体育大学のグラウンドに訪れたときの話。いつものように、席に座って試合を観戦し…

⚾️おばあちゃんの手紙|諦めない限り、道は拓かれる。

野球場に行くと、様々な人と出会います。ありがたいことに時々、お手紙なんかもいただきます。…

⚾たたき上げの底力-泥臭く、諦めない気持ち-

大学野球は、野球エリートの集まりだ。 私にはそんな先入観がありました。甲子園出場はおろか…

📸撮る者だからこそ、周囲への配慮を忘れない-矢澤宏太選手から学んだこと-

写真撮影は、多くの人の思いやりによって成り立っています。そんな基本的なことを、私たちカメ…

⚾新米エース。いざ、本領発揮。

エースという立ち位置は、いわばチームの支柱。そんな大役を、一年目にして任された選手がいる。 帝京大学出身の戌亥颯一郎投手だ。大学卒業後は、地元の関西に戻り『ニチダイ』でプレー。四月に行われたJABA京都大会では、セガサミー戦で先発を任された。一年目から主力として経験を積み、先日行われた日本選手権最終予選でも三度の先発起用。日本製鉄広畑戦では、完投勝利をあげた。先発中継ぎと様々な役を務め、鉄腕ともいえる活躍ぶりである。 一年目エースではなく、エース一年生。あえて私がそのよう

⚾支柱ー斉藤北斗がいる限り、武蔵大学は強いー

武蔵大学のベンチでひときわ大きな声が聞こえる。気が付いたのは、昨年(2021年)の横浜市長杯で…

⚾️ともに涙し、見上げた一枚の写真。

先日の写真展での出来事だった。 開催二日目の昼下がり、来場者が増えてきた。知人が見えたこ…

⚾️自分にしか、自分の道はひらけない。

思い通りの大学野球生活を過ごせた。一体どれほどの選手がそうやって言い切れるのだろう。程度…

⚾️痛みも喜びも『自分事』として捉える。

首都大学リーグでの出来事。 桜美林大学のベンチがやけににぎやかだと思い、目をやった。例年…

⚾️自分が咲けると思う場所に、身を置きなさい。

置かれた場所で咲きなさい。時々見聞きする言葉だ。もちろん間違ってはいないし、今いる環境こ…

⚾️選んだ道、新しい可能性の第一歩

※これは学生コーチの存在を否定するわけでも、お涙頂戴のドラマにしているわけではありません…

👤明日、君がいるとは限らない。

行きたいと思ったら、迷わず試合に行け。 強くいうには理由がある。 それは、応援していた選手の事故死だった。 人の死に直面しないと、物事を深く考えられない自分は、非常に愚かだと思う。 本当は死に言及なんてしたくない。それは、お涙頂戴の感動ストーリーに仕立て上げることに嫌悪感がある。でも、それでもこの死に触れるのは、後悔したくないのなら『絶対にいけ』と伝えたいからだ。 その選手を初めて見たのは、四年前の春だった。物凄い剣幕で張り上げる声は、もはやヤジに近い。ツンとした態