コロナウイルスで大会中止が続出する中で・・・
今コロナウイルスで、どの競技も活動を自粛、活動中止というのが当たり前になっています。この現状で多くのことを感じました。
私は、とある中学生硬式野球クラブチームで指導をおこなっています。このチームは創立3年目のチームで、最初の1年目は9人しかいませんでした。2年目に人数が増えて22人になりました。3年目、33人となり順調に人数も増え、チームとして形も見えてきました。
そんな中、3年目に入ると同時期に「コロナウイルス」が感染拡大し、現在のような活動自粛、中止といった形をとらざるえない状況に陥りました。
この3年目、チームとしては3年計画の3年目ということで、選手達も「やっと強いチームとも戦える準備ができた」と手応えを感じてきた矢先の「活動自粛」。これが選手にどれほどのダメージを与えたかは、計り知れません。
そして、現在は「活動中止」、さらに3年生最後の大会が7月に控える中、活動再開の目処が全くないという状況に、選手達のモチベーションはどうなのか、このまま大会が出来ずに卒業してしまうのか、凄く不安です。
この選手達は、最初の方の練習試合で37ー0で負けるようなチームでした。そこから約1年、37ー0で負けたチームともう一度練習試合をさせていただきました。その時のスコアは9ー7で負けました。負けはしましたが、選手達が努力してきたことは間違いじゃ無かったと思わせる試合でした。その後、新チームになったばかりの大会で、8ー7と負けはしましたが、その大会優勝したチームとそのような点差で試合ができるようになったのかと、こちらも感心していました。
その時選手たちが言ったのは、「自分達の野球で戦えるイメージが湧きました。冬を越せばもっと戦えると思います」と言う言葉でした。目標は「全国大会で金星を挙げる」というのが目標のチームで、この選手達の意識の高さなら、その目標も達成できるのではないかと感じていました。
私たちのチームでは、
「自主性を重んじ、指導者はお手伝い」
という珍しいチームです。特に冬の間は、
「自主性を持って、自分に足りない部分を自分で考えて練習」
練習メニューは基本的に「自主練習」、指導者はお願いされたことを手伝い、助言をします。
冬が明け、3月の外練習、活動自粛前におこなった「紅白戦」冬の成果が見えました。動きの速さ・正確性、どれをとっても格段に良くなっていました。
「さぁ、この状態で大会に挑もう」
と言った矢先、大会中止の連絡がありました。
選手、スタッフともに悔しい・やるせない気持ちになりました。しかし、悪いの全部ウイルスなので、攻めることもできません。
選手達の気持ちを考えると大会をやらせてあげたい。けど、命の危険があり、命懸けで競技をする必要はない。どちらのことも分かるが、絶対後者が正解だと思います。
今こそ「自主性」「行動力」「判断力」が試される時だと私は考えています。
この一年で、多くの選手が野球を「辞める」「続ける」という選択肢が出てくると思います。ただ、私が絶対に伝えたいことは
「後悔しないように、じっくり考えて答えをだすこと」
今、外出もできない状況も続いているので、出来ることは「考える」こと、この事だけは忘れないで欲しいです。
そして、
「一時の感情に任せて選択し、決断しなくても時間はある」
と言うことを、常に頭において欲しいです。
この1年のせいで人生が悪くなったと言わないように、普段の生活から後悔しない選択を考えて、決断し、行動することが大切です。
今から、今後を考えて、今できる最善の選択をするように心掛けていきましょう!
皆さんの人生が明るい方向に向かうこと、このピンチをチャンスに変えていきましょう!
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