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BASE と 首・肩の凝り


肩こり とは 

首から背中を覆っている僧帽筋やその周辺の筋肉の凝り・腫脹です。

発生機序は疲労の蓄積などから局所の循環障害が起こり、その結果、疲労物質と呼ばれる乳酸が筋肉内に蓄積されることになり、筋肉が凝り固まります。
また、首から肩にかけては交感神経の影響を強く受けやすい部位なので、交感神経興奮状態にあれば、血管や筋肉の緊張により血流障害が起こり、その結果、肩こりや首の痛みが起こりやすくなります。
BASEでは、頸部・上背部の自律神経を調和し、筋緊張・循環障害を軽減します。1)

注意、警戒反応が続く場合には、首や肩の緊張が強くなり、それが筋肉の凝り、血流悪化に繋がります。



注意や警戒をしている時はきっと

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こんな感じ。

(画像はお借りしました。)

無意識に、こんな状態がずっと続いているとしたら、首や肩の緊張が強くなりそうですよね。



・『注意・警戒』とは?

動物は、リラックスしている時でも、耳を動かしたり、鼻を動かしたり、常に周りを見廻したりして、注意をしていて、何かをしている最中でも行動を止めることもあります。

環境のわずかな変化に、常に注意・警戒し、周囲の環境から情報を得るために行動を停止するのです。

また、体調が思わしくないようなときには、食べず、動くこともなく、身を潜めて、気配を消して、元の状態に戻るまで待ちます。


自然の中で生きる動物は、自分のいまの状況を常に注意・警戒して、うまく行動や適応が出来ないと感じる時には行動しません。


動物行動学ではこのことを『行動抑制』と言います。

BASE(Brain Alarm System Entrainment, 脳内警告系信号路)は、この『行動抑制』の信号であり、脳が出す警告の信号です。


・『行動抑制』

『行動抑制』の信号であるBASEは、カラダやこころ...痛みや筋肉の働きなど全てのコントロールタワーである脳からの信号により起こります。

無意識下で生命維持や本能的機能を司る脳=脳幹・辺縁系 がブレーキをかけることで、身体や心理に影響を与えています。


人間という動物も、常に周りを警戒しながら、内外環境の変化に注意しながら生きています。

常にそのことに気づき、確認して、時には自分の状態がうまく機能するまで完全に自分の行動や神経にブレーキをかける、これを本能として問題なくできているのが自然界の動物です。

しかしながら、

人間は、社会性や、意識としてとらえられること を優位に生きていると錯覚しているために、無意識下の脳からの信号=BASEに気づくことができていません。

日々たくさんの情報に囲まれて生活する人間社会の中で、無意識に注意や警戒をしているのに、それに気づくことさえできていないのです。

この状態をBASE治療では、(BASEの)陽性反応と言います。


・BASEの『陽性反応』

BASE治療においては、腸腰筋の反応をチェックすることで、陽性反応か否かを判断しています。

腸腰筋は、

・身体の中心にあるインナーマッスル/抗重力筋であり

・姿勢を維持し

・行動の基盤となる

大変重要な筋肉です。

腸腰筋に弱化や反応の鈍さなどが見られる場合は、『行動抑制』、つまり脳からブレーキがかかっていることになります。


また、BASEは自律神経の交感神経にもブレーキをかけます。

交感神経は活動するための神経ですので、その神経にブレーキがかかることは、まさに行動に抑制がかかっているということです。

現代社会でよく聞かれるのが、ヨガや瞑想、呼吸法やアロマでリラックスすること...

リラックスの神経は自律神経の副交感神経です。

現代人はBASE陽性により交感神経にブレーキがかかっているのにも関わらず、社会性を優位に生活しているため、交感神経を過剰に興奮させて行動します。

そのために、リラックスが必要とされているんですね。



BASE治療では、まず脳からのブレーキがかかっていることをチェック/リセットして、脳内のバランスを整えます。

前述したように、首から肩にかけては交感神経の影響を強く受けやすい部位であり、BASEの陽性反応の場合には交感神経の状態もチェックをして、自律神経系のバランスを取ります。

そうすることで、身体全体の緊張を解き、首・肩こりを根本から改善していきます。


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後注

1) 新札幌カイロhp  肩こり・首、肩の痛み





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