バスキュールと共にクリエイティブ領域を広げ続けてきたオシャレ番長
こんにちは、株式会社バスキュールのちぐです。
社員インタビュー第5弾は、あらゆる物事をバッサバサとセンス良くぶった斬るモトセさんを紹介します!
本瀬智美 エクスペリエンスデザインディレクター|2007年入社
デザイン・イラストをはじめ、本の装丁や映像まで作れて、アートディレクションやプロジェクトマネジメントまでこなせるモトセさん。
スキル以外にも、相手を嫌な気持ちにさせずに絶妙な言い回しで応対し、チームをワークさせるという神業をカジュアルにこなせてしまう才能の持ち主です。そんなスーパーウーマンのモトセさんに、どのようにキャリアの幅を広げてきたのか話を聞いてみました。
モトセさんは入社12年目ということですが、もともと、どういうスキルを積まれていて、何がきっかけで入社されたのですか?
Webデザイン系の会社で働いていたのですが、大学で作った映像作品が入賞して映像の仕事が増えたことで、大学を卒業して1年後くらいにはフリーランスとして活動していました。
ただ、イラストを描いて映像で動かして音楽を作って…という作業を一人ですると、大変な時間がかかるので、仕事量に限界を感じていました。もともと領域を決めずに、いろんな楽しい仕事をいっぱい経験したいと思っていたので、チームプレイに憧れていました。
そんな中、バスキュールで働く友達に “クリエイティブ武士道” のイラストの仕事をお願いされたのが、入社するきっかけになりました。
実はわたしは面接より先に社長の朴さんとその友達を交えて新宿のゴールデン街というディープスポットで会ったのですが、その時にFlashで映像や音楽を使ったコンテンツも作っていることを聞いて心を惹かれました。外から見ると、縦に長い旧バスキュールサイトが示していたように何やっているか分からない謎会社という印象でしたが、どれもスバ抜けてクオリティが高く、この会社で働きたいと強く思いました。
フィールドに捕らわれないクリエイティブに挑戦するバスキュールの特徴がモトセさんのやりたいことと、マッチしたんですね!
入社後の活動領域は、どのように変化したのでしょうか?
最初はデザイナーだったのですが、仕事の流れを覚えるにはディレクターを経験すると早いというアドバイスを受けて、数ヶ月後にはディレクションとデザインを兼務していました。2〜3年経った時には、ディレクターという肩書きでした。ディレクションを経験することで、デザイナーに求められることの勘どころが掴めるようになりました。ですので個人的には、アートディレクションができなかったら、本当の意味でデザインもできないんじゃないかな?と考えています。階級制じゃないし、そもそも肩書きとして分かれてるのが不思議なくらいです。
これまでは、つくるモノがスクリーン内のものだけだと、どういう能力の人が何人必要か最初に大体分かったのですが、今バスキュールがやっているような、何をするのか何をつくるのか誰も分からない所から体験をつくる仕事の場合、臨機応変に対応しなければならないので、自分の仕事領域も変えていかなければなりません。
ただ、手も動かしてディレクションもするという、違う分野の並行作業に向いている人と向いてない人がいると思うので、それを明確に発信してもらえれば良いのではないでしょうか。まずはやってみないと分からないので、やってみれば良いと思うし、ダメだったらダメで、それを言って良い会社だと思うので。
私も最初は、WebのフィールドでNTTドコモさんの女子向けコンテンツのディレクションをメインで任せてもらって、良い評価が貰えたので、このやり方であっているんだなと自信がつきました。そんな感じで、ディレクションに向いている人は、小さい仕事からスタートして「何だ、できたじゃん!」という経験を少しずつ増やせたら、もっとフィールドが広がるんじゃないかと思います。
Bag INTERVIEW カバンが語る、女子スマホ生活。|NTTドコモ
Feelin' Alright / capsule ~ Cotto×capsule
モトセさんと一緒の打ち合わせで、みんなが話していたイメージの絵をサクっと作ってくれて「いいね!もっとこうなってて欲しいね!」と話が膨らんだ経験があります。こういうコミュニケーションのやり方は、どのように習得していったのでしょうか?
毎日答えがない仕事ばかりなので、待っていても何も進みません。特に最近のバスキュールの仕事はリアルな体験をデザインするのがメインになっているため「こういうことなんだ。」って、みんなが思えるゴールの絵を作るというのが重要です。というか、逆にそのイメージがないと手を動かせないはずなんですよね。何を作っているのか分からなくなって立ち止まっちゃう。
自分の場合はラフを描くのが得意だったので、特に入社して間もない頃は、打ち合わせ中に出た発言からイメージを起こすことを心がけました。仮でもいいので、その時々のゴールをいったん定めてチームで早く共有する。
そうすると、各個人の間の理解にまかせて曖昧だったものをしっかりつかめるようになり、そのイメージをきっかけに話題が膨らんだり、ミーティング自体がドライブする感じがありました。もともと自分がそのミーティング後に作るデザインに迷わないように、と始めた習慣でしたが、トライ&エラーをなるべく最初に多くやると、その後の進行が楽になるし、チーム内にもよい影響があると感じられました。そこからデザイナー→ディレクターとして、自然な道のりができたような気もします。
打ち合わせ中のラフだけではなく、音楽や映画・映像などから、サンプルを出してきて全体のイメージを固めていくという作業も好きで、趣味が仕事に活かせるのも、最初から上下がなく気兼ねなく誰でも発言できる雰囲気だったのも良かったです。
現在、モトセさんがメインで担当している三井不動産の日本橋の街づくりプロジェクトは、今までとは全くフィールドが全然違う仕事だと思いますが、どんな大変さがありますか?
代理店を通さない直クライアントの仕事なので、これまで業務外だった仕事をゼロから構築するところからのスタートでした。これまで知らなかった範囲の全てのタスクを把握しなければならないし、チーム全体がうまく機能しているか、クオリティが足りているのか、何もかも初めてのことだらけでした。
日本橋の桜フェスティバルでライブを実施する提案をした時も、見えないモノを作る苦労が半端なかったですね。ライブをアーカイブ撮影したのですが、一言で撮影といっても手法はピンキリです。三井不動産のプロジェクトは、ずっと続いていくものなので、ライブのアーカイブ映像をみた人が日本橋に来たかったと思うものじゃないといけませんでした。そのあとのコミュニケーションを想定して、どれぐらいのクオリティのLIVEとアーカイブ映像だと良いか、それを実現するにはアーティストを始め、どういうチームで規模で…と予算を鑑みながら作りました。結果、MV以上の映像になってしまいました(笑)。
ここ数年は、街というリアルな舞台に体験を創る仕事をして、さらにフィールドが広がっていく難しさの中に面白みを感じています。
SAKURA MUSIC NIGHT 蓮沼執太×中村佳穂 @ 東京 日本橋
手探り感が半端ない状況でも、モトセさんは共通項を見つけて乗り越えていくのが得意だったから三井不動産の街づくりプロジェクトが実現できたんですね。今後は、どのような仕事で活躍をしていきたいですか?
ディレクターとしての私は、割とせっかちな性格なので「こういう風にしたら?」と言わずにいられないんです。発言しない人にも「私はこう思ってるのだが、みんなの最適解を出したいので、君はどう思う?」と聞いちゃったほうが早いし、楽。チームを効率的に回すのに、性格的にも向いていたんだと思います。相手にとって面倒くさい修正や頼みづらいことでも、ユーモアとイヤミを絶妙に織り混ぜるというスキルをいかんなく発揮して伝えられているかと(笑)。
ただ、今担当しているプロジェクト以外のチームは見えづらいし、接する機会も少ないので、自分のコミュニケーションが得意な部分をバスキュール全体が良い方向になるように、もう少し活かせたらいいなと思います。
個人的には「美学が全て!」と言えるような工芸品のような作品も好きで、突き詰めて作る楽しさを感じるのですが、デジタルだと花火のように瞬間瞬間で消える、少し儚さを感じてしまう部分があります。なので、地味に役立つとか、モノとして残るような仕事もしてみたいなと思います。いま担当している案件は、この後何年単位で続いていく“街づくり”という大きなものに関われていて、それはそれでとても興味深い。そんな感じで作るモノのそれぞれの特性や楽しみを見出しながら、バランスをとって柔軟に仕事ができると良いですね。
モトセさんはスキル同様、料理・音楽・ファッション・美術など、趣味の領域も広いので、モトセさんが選ぶものなら、きっと間違いないだろうという信頼もあり、幅広くいろんな話題をカバーできるからこそ、心を許せる人が多いのかもしれません。せっかちなのに、相手を嫌な気持ちにさせないコミュニケーションが自然にできちゃうだなんて、安いのに美味い店くらい、マネジメント職としてハイスペックで懐が深いモトセさん。
しかし、最初からハイスペックな訳ではなく、自分の性質を活かして「まずはやってみること」で、バスキュールが未知のクリエイティブを開拓するのと同じように、試行錯誤しながらも、活動領域を広げてきたことを新しく発見できたインタビューとなりました。
バスキュールでは、まだ誰も足を踏み入れたことのない領域に共に挑んでくれる意欲あるクリエイター・プロデューサー・プロジェクトマネージャーを常に募集しています!謎会社バスキュールのことが気になった方、良かったら一度お話ししませんか?
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『モトセさんが手がけた日本橋プロジェクト映像』
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