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【夢日記】教祖になる夢

自分が史上最強の魔力を秘めた赤ん坊として産まれてくる夢を見た。

あまりに魔力が強すぎる為に制御できず、自分の実体すら保てない始末。赤ん坊かと思ったら、次の瞬間にはテディベアの縫いぐるみに姿を変えている。周りの大人たちからは気持ち悪がられている。

5歳くらいに成長した最強魔術師の自分は、他の沢山の天才魔術師の児童を引き連れ、組織を作っている。それに謎のオカルト団体の大人たちが目を付け、「奴らは悪魔の申し子たちだ!」とか言っている。我々は、その大人たちを出し抜こうと画策する。

まず、魔力を使って化石を発掘する。それにより、自分たちが考古学に役に立つ存在であることを知らしめようとする。だが実際、掘り出した化石は、魔力によって生成した偽物。他にも様々な作戦を実行するも、最後は禁断の魔術に手を出してしまう。

その魔術を実行するため、我々は自分たちの家族を巨大なタワービルの屋上階へ集める。「これから皆さんに素晴らしい魔術をご披露します」自分がそう言うと、その場にいる半分程の大人たちの表情に変化が。何かに操られているように、突然ニコニコし出す。

そして操られた大人たちは、窓辺まで歩き出す。誰かの祖父、祖母、母親たち、そして自分自身の父親も。次の瞬間、彼らは一斉に窓の外へ飛び降り始める。残された大人たちは、発狂したように叫び出す。正に阿鼻叫喚の地獄絵図。

だがやがて、騒ぎは収まる。残された大人たちは何事もなかったように、自分たちの子どもの手を取り、家に帰ろうとする。自分の母親もニッコリ笑い、自分と共に塔を去る。「さあ、早く帰らないと。お父さんが待ってるわ」父親は、先程塔から落ちた筈…。

結局その「禁断の魔術」が何だったのかはよくわからない。我々魔術師組織は、大人たちに連れられ解散となったのだろうか。イチャモン付けてきたオカルト集団もどうなったのやら。不条理な夢は夢のまま、目が覚める。

(完)


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#エッセイ #ホラー #不条理 #シュール #ショートショート #夢日記 #小説 #ネタ

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