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不完全な私を愛せるようになりたい

先日、ぐっちさんの彫金WSへ参加しました。
その後制作した作品が鋳造されて手元に届いたため、完成版と初対面したときの記録をnoteに残しておきます。



つい先日、待ちに待った私の作品が手元へ届いた。
開封はぐっちさんにセッションをしてもらいながら行う。

あの日、どんな願いをこめて制作したのか。
どんな場で、何が起きて、何を感じていたか。

私の作成したチャームと、直感で選んだ石は、どんな旅路を経て私の手元へ戻ってきたのか。

ぐっちさんの誘導に従い
ひとつひとつ思い出しながら当時の感情とリンクさせていく。
チャームと石の旅物語も聴かせてもらって、想いを馳せる。

いよいよ、対面のときがきた。
私が想いを込めて削ったワックスから鋳造されたチャーム。
どんな姿になって戻ってきたのか。

ドキドキしながら袋から取り出した瞬間、私は固まった。

必死に自分の感情を探る。驚くほど私の心は冷たい。
予想していたのとは違うリアクション。
ひとまず気づきを得るために冷静に観察をはじめる。

「ここはツヤを残したかったけど、意図しなかった傷がある」
「もっと魅力的な凹凸を創り出したかったのに、思っていた感じと違う」

「私はこんな子を創りたかったわけじゃないのに」

手間暇かけて制作したチャーム。
通常よりも分厚く、丸カンを通すためだけにわざわざ追加で旅をしてきた頑固者な石。

人の手間がたくさんかけられ、私の元へやってきた、愛おしいはずの作品。

それなのに私の心は冷たい。落胆さえしていた。
「失敗作」そんな声も頭の中で聴こえた。

そこでぐっちさんがこう問いかけてくれた。

「これがもし、自分の作品じゃなくて誰かがばるちゃんのために作ってくれたものだったら、もっと違う反応をしたんじゃない?」

全く持ってその通りだった。
これがもし、誰かが私のために制作してくれたものだったら、たぶん私は演技をした。心から喜ぶ姿を見せたに違いない。それが私なりの愛。

でも今回は違う。私が私のために創った、私の「分身」としての作品。
評価者は私。評価されるのも私。

だから「厳しい反応」をしてしまったのか、と気づく。
私のものだから、ただ冷静に観察をした。過剰なリアクションをすることも、演技をすることもない。ただあるがままに受け止めた。

とはいえ、いくら作品の製作者が自分とは言っても
主催者であるぐっちさんの前でこんな薄い反応を見せてしまうこと自体は居心地が悪かった。特に、私の作品は石のトラブルの関係で、他参加者の方よりもプラスで手間をかけていただいている。

それなのに「わぁ~!素敵!!」みたいな、(私がイメージする)好ましい反応ができなかった。それについてもぐっちさんが反映してくれる。

「ばるちゃんさ、演技しなかったね。自分に素直な反応をしていたね」

それを言われてみて、私は「嘘をつきたくない自分」にも自覚的になった。
もしこの作品を制作したのが他者なら、私の正義は相手を傷つけないための嘘を選択する。
でもこの今回の場合は、偽りのない反応が私にとっての正義だった。

そのあとぐっちさんと対話で深めながら、私はこの子(分身であるチャーム)に作品名とサブタイトルをつけた。

「不完全 -自分を愛したい-」

私はまだ自分に完璧さを求めていたことに気づいた。
完璧なんてこの世には存在しないと頭で理解しているのに、思い通りではない不完全なものを歓迎できなかった。不完全さに赦しを与えたい。
不完全なままでも愛してあげたい。

そんな内省を経て改めてチャームに目をやると
愛されたがっている私そのものに見えた。

この世で最も私を愛せるのは私なのに、私が拒絶したら可哀想。

そんな感情がわいてきて、涙が出た。可哀想。
愛されたいし愛してあげたい。精一杯生きているのだから。
そう思うと、途端にチャームが愛おしくなった。この子は私だ。


10年ほど時が経って、改めてこのチャームを手に取ったとき、

「ありのままの自分をあの時は愛せてなかったけど
今はこんなに自分のこと大好きなんだよね」

と思えるように、これからを生きていきたい。

深い気づきと願いを与えてくれた彫金WS、参加してよかった。

(以下、私が制作したチャームの画像です。ちなみに直感で選んだ石はトルマリン。すべての色をもつ石。下の写真には写らないけど…)

制作時は変容と混沌をイメージして作業していました。
はじめにつけた作品名は「混」。
そして完成後、作品名は「不完全」に変更しました。



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