広告は廃棄物と変わらない

視聴者の99%は、番宣を含むCMは邪魔だと思っているし、制作側もそう思っている。だからもう盛り上がっているスポーツ中継を切り上げて、無理にCM入れたりするのは本当はやめた方がいいのだ。第一、もうCMで物を買う時代じゃない。いつかテレビCMはタバコとかと変わらない”廃棄物”の扱いになると思う。資源の無駄で、なおかつ有害、という理由でだ。テレビCMは考え方からしてSDGs(←反吐が出るな。この流行り言葉)のコンセプトから、一番、かけ離れた商材である。なので、そのうちこの”廃棄物”の”排出”を制限しようという動きが出てくるだろう。今の形骸化した総量規制などではなく、より厳密で、企業にペナルティを与えるようなものだ。というかそれくらい厳格な運用をしていかないと、広告によるトラフィックや資源の圧迫は、いずれ環境にとって大きな負荷となりうる。とはいえ、環境以上に、マインドの汚染のほうが深刻なワケだが。「薬やめますか、それとも人間やめますか」違法薬物の危険性をセンセーショナルに煽り立てるコピーだが、同時に、薬物中毒という病気への偏見を大いに助長する結果にもなった。いずれにしても広告の有害性はもう少し見直されるべきだ。今では時の政権すら、広告の言葉を使うのだから、尚更だ。広告にも“ゼロ・エミッション”の適用を。

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