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映画とお酒 "日本のお酒の飲み方" 男はつらいよ ぼくの伯父さん

お酒の飲み方
考えさせられるこの頃
思い浮かぶ映画シーンは
" 男はつらいよ ぼくの叔父さん "
美味しいお酒の夜
過ごしましょう。

いつもの寅さん(渥美清)
久々柴又に帰ると
さくら(倍賞千恵子)から
浪人中の悩める息子満男(吉岡秀隆)
の相談に乗って欲しいと頼まれます。
飲み屋に二人向い合い
「さあ満男、お前も一人前だ
な、さあ一杯いこう」
と徳利からお猪口に日本酒を注ぎます。
いただきます、と一気に飲む満男は
むせてしまうと
「何だぁおい、酒の飲み方から
教えなきゃなんねぇのか」
「どうやって?」

さて
ここからは言葉に合った動作ご想像下さい。
では
「どうやってって、いいか
まず片手に杯を持つ
酒の香りを嗅ぐ、なぁ
酒の匂いが鼻の芯に
じぃっーと染み通った頃
おもむろに一口飲む
さぁ、お酒が入っていきますよ
ということを
五臓六腑に知らせてやる、なぁ
そこでここに出ている突き出し
これを舌の上にちょこっと乗せる
これで酒の味がぐんとよくなる
それからちびりちびり
だんだん酒の酔いが
体に染み通っていく」
ふんふんと聞く満男に
「それを何だお前
かけっこしてきた奴が
サイダー飲むみたいにガーっと飲んで
胃袋が驚くよそれじゃ
わかったか」

素晴らしいご指導
これで満男も一人前の飲み手に。

ですがその後二人
泥酔で家にタクシーで送られて来て
支払いもしてなくさくらが払い
おいちゃん、博たちに
呆れられる寅さんでした。

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