Noah

感受性強め男子のNoahです。 HSPの僕の日常を綴ったエッセイです。

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感受性強め男子のNoahです。 HSPの僕の日常を綴ったエッセイです。

最近の記事

HSPの僕の目に映る世界 #5

「次の方どうぞ」 「ノア君だね、今日はどうしたんだい?」 「実はぼく自信がないんです」 「なるほど、もっと詳しく教えてくれるかい」 「ぼく、人にどう思われてるか気になるんです。気分の浮き沈みが激しくて、その原因も誰かの言葉とか態度に支配されてる気がして、自分がない気がするんです。多分それは自分を愛せていないから。自分を魅力的な存在とは思えないから」 「なるほどね。では私にどうしてほしいんだね?」 「自信がつくお薬を下さい」 「それはとても危ない薬だよ」 「どうしてですか?」

    • HSPの僕の目に映る世界 #4

      恋愛の曲を聞くと勝手に涙が出てくるようになったのはつい最近のことだと思う。  今年で23になった僕には去年から付き合っている人がいる。その前には2人と付き合ったが、どちらも本当に好きだったかと聞かれれば正直分からない。いや、きっと惰性で付き合っていたんだと思う。ただ今度の人は違う。この人は運命の人だ、と胸を張って言える。ただ、僕はこの運命の人に10ヶ月前から振り回されっぱなしだ。今までに感じたことのない感情が派手に渦巻き、あの人の一挙手一投足に一喜一憂している僕は側からみれ

      • HSPの僕の目に映る世界 #3

        鮮やかな色の花を見た時のあの感じ、恋愛映画を観ているときの頬が緩むあの感じ、悲しい小説を読んでる時に涙がボロボロ出てくるあの感じ、パン屋の前を通った時にふっと香る匂いにウキウキするあの感じ。HSPでいることは悪い事ばかりじゃない。それどころか、上手くこの繊細さをコントロールする術を学べば、毎日は信じられないくらい幸せだろう。自分の感受性に触れるものに出会えた時のあの感じはなんなんだろう。とてもとても温かいあの感覚。本当に本当に幸せなあの感覚。あの感覚にはきっと共通点があるはず

        • HSPの僕の目に映る世界 #2

          自分の感受性にすら手を焼いてる僕にとって恋愛はとても難しい。いや、相手にはもっともっと難しいだろう。なにが難しいってやっぱり大好きな恋人に自分の感情を理解してもらえない事だ。「気にしすぎ」「考えすぎ」「どうしてほしいのか分からない」もう何万回言われただろう。そのつど僕は言う、「どうして分かってくれないかな」喧嘩の後は毎回必ず悲しくなる、僕たちは一生分かり合えないんだろうか? 相手がくだらないと思ってる喧嘩の内容も、僕にとってはちっともくだらなくない。大事なことだ。だってずっと

        HSPの僕の目に映る世界 #5

          HSPの僕の目に映る世界 #1

          「どう生きればいいか、誰か教えてくれたら楽なのに」ふと、呟いてみる。 「なんて他力本願で、信念のない奴だろう」辛辣なもう一人の僕が言う。 「でもそうだよね、人生にも地図があったらいいのにね」優しいもう一人の僕が言う。 他の多くの人にとって取るに足らないことが、僕には取るに足りすぎる。 他の多くの人にとっては何ともないことに、僕は1週間悩む。 なんでこんなに生き辛いんだろう。もっと楽に生きれたらいいのに。毎朝希望に満ち溢れてベッドを出られたらいいのに。この23年間、感受性に振り

          HSPの僕の目に映る世界 #1