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私が古い床屋の椅子や器具を保存しなければと収集を始めた40年近く前
髭皿という物があるのを知った😯
それはヨーロッパの国々で髭を剃る時に髭と泡を受ける皿で
一番人気があるのは古伊万里の髭皿だった
それは江戸中期、オランダの東インド会社の注文で有田で作られ
輸出された皿だったが、その頃はバブル景気の頃で非常に高価で
とても普通の理容師に買えるものでは無かった😯

これはセビリアの理髪師の一場面で、貴族が髭皿を使って髭を剃ってもらっている図です

知り合いの骨董商に頼んでいたら、松江のコレクターが高齢のために手放した髭皿が5枚出て来たというので
これは買わなければと一枚買ったのが27万円だった😯
その後、毎年一枚、二枚と買い揃えたが、田舎では30万、東京では40万以上が相場で、「値下がりはしませんよ、外国人が買い漁っているので、日本のためにも早く買って下さい」と頼まれ、その気になってしまった😆

その頃なんでも鑑定団から「マニアのお宝鑑定大会」への出場依頼があり
東京へ行ったら、中島誠之助鑑定でなんと、80万円となった😍
やはり古伊万里は高いんだ、もっと値上がりするぞ〜と喜んで
何年か経ち、アメリカのeBayオークションを見ると、円高もあって古伊万里髭皿の安い事
日本で買う価格の半額では無いかと、割安感で買い続けていたら
近年の円安で、アメリカの価格が高くなり
日本のヤフオクのほうが、失われた30年と言われるデフレのせいで
アメリカの半額からそれ以下となってしまった😭

そこで下の写真の物を最後に、コレでもう髭皿の収集は止めようと決心した

左右対称の完璧な構図の髭皿です

しかし、先日2年ぶりにヤフオクを見ると、古伊万里髭皿が出品されていて
左右非対称の珍しいデザイン、葉の緑も綺麗で
思わず入札すると、予想価格よりかなり下で落札してしまった😍

江戸中期にヨーロッパに渡り、数百年後に里帰りした皿です

しかし、最盛期の五分の一以下の価格
ある女性作家が、資産を増やすには、土地と株と骨董を買うことだ
と書いていましたが
良い子の皆さんは、骨董の値上がりに憧れるのは止めませう…byオオタニさん😥
しかし、今が底値かも…と迷いますが

あ〜バブル崩壊とデフレと円安は怖いDeath😭

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