見出し画像

【あぁ〜50代】おじさんは何と戦っているのか?

はじめに

誰トク?な内容ですが、自分が50歳半ばに近づき我が身に老化現象がひたひたと迫る中、これまで疑問に思っていたおじさんの考えや行動の謎が少し解けたものもあります。紙面の都合上、その対策について今回は割愛

若者からいきなり老人にはなりません。必ずプレ老人という状態があり、体が衰え、記憶力が落ち、気力も萎えます。プレ老人=初老についておじさん達の思考の出発点を、自分の経験から語ってみたいと思います。

結論:すべてにおいて余裕がない

疲れやすい、病気しやすい、忘れやすい、やる気起きないことが以前よりも頻繁に起きます。なるべく回避するようにしますが、すぐ失念したり、寝込んだり、ミスしたり、と若い頃になかったことが次々降りかかります。

そう仕事も家庭も趣味も現状を維持することで精一杯。精神面や体力面で徐々に能力が落ちていきますので、当然といえば当然です。ただ社会的責任もそれなりにあるので、悟られないようにごまかしたいのが本音。

理由①:INPUT面の不具合

小さい文字が辛くなってきます。自分はさらに暗い所や表面が光沢のものが見づらい。聞こえは悪くないのですが、聴理解?は悪化。ヨメさんの5W1H不明のコメントやこっち向かずにしゃべるのってイラッとします。

またおじさんの思考は基本シングルトラックです。思考途中の電話や話しかけは「横はいり」扱い。横はいりがあることで、元々考えていた事を忘れます。自分は悪くない!横はいりした奴が悪いんだ!というロジック。

理由②:OUTPUT面の不具合

運動能力面が大きいです。トレーニングしてたら大丈夫でしょ?というレベルではない。手先の感覚がにぶくなるので手元が狂い、落としたり、壊したり。イラッとするとつい力が入り、よけいな作業が増えます

目が見えにくいのも悪さして足ぶつけたり、クルマをぶつけたり。胃腸の動きもちょっとおかしい。おじさんの挙動がおかしい時は、スカしっぺしたから? うっかり飲み物で、すごいむせる時あります、苦しい。

理由③:メンタリティの不具合

これ自分でもびっくりなんですが、妙に不機嫌な時があります。寝る前に仕事の不満をものすごく考えてイライラしたかと思うと、翌朝起きたら自分は何であんな怒ってたん?とか。何かホルモンが不足するのかな?

シングルトラックにも関係しますが、仕事⇨家庭の気持ちのスイッチも女性のようにシームレスにいかないです。常々赤ちょうちんで一杯できたらなぁと思っています(わかる?)。現実はショート動画を見るくらい。

おじさんの対策①:ルーチンを守る

忘れ物は常にしがち。ならば順番を守って行動することで忘れ物を防ごうという試み。朝起きてから仕事まで、職場に着いてから始業まで、職場から帰宅の準備(財布忘れたりする)をルーチン化します。基本時間かかる。

ここでも不意に話しかけられたり電話がきたりするとあっさりルーチンが吹き飛びます。こんなに気をつけてるのに、とそんな自分にがっかりです。帰る前に着替えたのに、もう1度着替えて仕事着で帰宅したことも

おじさんの対策②:メモをとる

買い物をする時に、必要なものを書き出して持っていきますが帰宅した時に「書いたのに買ってない」とか。後日また買いに行く手間を考えると、気落ちします。ただこれが今の限界だぁとあきらめる事も多くなりました

メモもチマチマととっているのですが、書いた文字が小さかったり書いた字が下手過ぎて読めないと頭を抱えます。また車内が暗い時は字が読めなくて、ライトつけたり眼鏡をずらしたりして確認とか面倒。

おじさんの対策③:時間かけたくない

世に迷惑な働かないおじさんがいるそうですが、さもあらんかな。自分は働かされているおじさんで趣味もそれなりに時間かけていますが、ヨメさんの車の買い替えとか時間かかりそうで「先にしよう〜」と提案しますw

まずは現状を維持するために、体力的にも精神的にも金銭的にも時間も注ぎ込むなら他の余裕はないわけです。あなた方が見ているおじさんは同じように見えても老化による劣化と修復を繰り返している物体です。

メッセージ①:自分によく失望してる

人生は上るより下るほうが難しいと言われ、老化する自分を受け入れるのは難しい。「こんなはずではない」と思い、不都合なことがあるとすぐ他人のせいにしたがります(ほかならぬ自分がそうですw)。

年齢が上になったことで、それなりに責任を負わされていますが中身はやせ細っています(体型のことではない)。おじさんとはいえ「感謝してます」とかねぎらいの言葉を渇望しているはずですが言われませんしね。

メッセージ②:忘れるし覚えられない

新入社員が入ってきても、顔と名前を覚えられない。似た2人の見分けがつかない。若い社員が髪の毛の薄くなった2人のおじさんを見分けられないのと同じように。誰に何を話したかなんて、もっと覚えていません

同じ話を何度もするのは、前回誰に話したか覚えていないから。話した直後に話した事実すら頭から消えているのかもしれません。今日の日にちも怪しい時があります。スーパーで賞味期限みても何日もつ?とフリーズ。

メッセージ③:他人にかまう余裕なし

毎日探し物に明け暮れていると、社員の元気がないとか産休育休に間もなく入るとか声をかけられない。会話で新たな情報が入ってくると今持ってる情報を忘れそうになるから。まずもって視野が狭いです。見えてない。

若い頃はそんなこと考えたことなくて、職場でコミュニケーションとってました。それで仕事のアイデアが出たり、飲み会の打ち合わせをしたり。どこにそんな時間があったのか?不思議なくらい。今は睡眠時間だいじ。

おわりに

グダグダと景気の悪い話でしたが、あなたがたの職場にいるおじさんの思考の出発点は今の自分と変わらないと思います。同時に感情を抑制する回路がおかしくなると、パワハラやカスハラなど目も当てられない状態に。

おだやかに歳を重ねられるのは悟りを開いた人くらいで、その他大勢は苦しみながら老いてるだろうと。自分が取り憑かれたように走るのも、実は老いから必死に逃げているだけかもしれません。すぐ追いつかれそう。

おじさんは老化・劣化と戦っています。

分の悪い戦いです。もう負けそうです。

おじさんは自分しか見えていません。

おじさんに温かい目を。無理か・・









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?