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世界と僕のあいだに(5-50)

11月にiPad Proを購入したところ、AppleTV1年間無料というものがつきました。

その中でいくつかAppleTV original作品というのがあり、私は「Oprah's Book Club」は楽しんでいます。

オプラ・ウインフリーといえば、映画「カラー・パープル」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたこともある女優であり、今や司会者として、さらに政治家の支援者としても有名となっている、アメリカを代表する女性です。

その彼女が書評する本はベストセラーになると言われていますが、Oprah's Book Clubの第1回ゲスト、タナハシ・コーツが今日読み終わった本の著者でした。

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黒人の肉体は自らの所有物ではなく、「国民の自由と平等」を掲げるアメリカ、白人によって築かれた祖国アメリカの歴史を支えてきた資源にすぎない―。冷徹な現実認識をもって、現代アメリカ社会の矛盾を描き、黒人が生き抜く術を教える、父から息子への長い長い手紙。2015年度全米図書賞受賞の大ベストセラー。

Oprah's Book Clubでは著者の新作「The Water Dancer」の話でしたが、私が借りることができる図書館ではこの著書しかなく、読むことにしました。

読み終えた第一声、とてつもなく疲れました。

テーマがあまりに重く、大きく、私のような軽い頭では理解しようにも難しい比喩がたくさん出てきます。

アメリカという多民族社会で、黒人の血が混じっているだけで排除されるのは、そのほかの血の人たちも排除されるのを恐れているからというのが根本にあるようです。

日本のようにただ差別したり除け者にしたりするだけでなく、命も脅かされているという恐怖を、愛する子へいかに伝えるか、そして守る術を教えるかということだけは、同じ親として感じ理解できる気がしました。

この著書の中で、父親がこう語っています。

僕は学びのほとんどを、世界と僕の間の隔たりを完全に理解する助けになる正しい問いかけを探るのに費やしてきた。p132

この一文から題名がつけられています。

さらに息子にこう語ります。

(自身の変化が)学ぶという並外れた才能のいちばんうまい活かし方を教えてくれた。どうやって目にしたものに疑問を抱くか、その次に目にしたものにも疑問を抱くかを教えてくれた。というのも、疑問を抱くことは答えを得るのと同じくらい、いや、たぶんそれ以上に大切なものなんだからね。p133

自分自身でいる権利を徹底して守ること

著者はそう語りつつ、目の前に起こる問題について今も疑問を抱き、読者に提起し続けるのだと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。今日の感想はまとまりが悪くて申し訳ありません。この本は再読が必要です(苦)

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