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好きであることを説明できるとしても、どうして好きかを説明するのは、ちょっと難しかったりする

直感的に、論理的に、何を好きになることがあるとして、
人もモノもコトも条件が満たされれば好きになる確率はあがってもそうではないことも多いのは結構の方が同意できる話でないかと思います。
最後は、匂いというかそれこそフィーリングってやつだったり、、

で、カセットテープが好きなんです。
CDやMDよりも断然好きで、レコードよりも愛着あります。
あわせてカセットデッキもウォークマンも大好きです。
コレクターではないので、程よく好きなだけですが、幼少期から10代までテープはスタンダードだったので、まだ喃語しか喋れない時に録音された声も残っていたりします。
カクカクした形状、基本左右対称、録音テープが丸見えな構造、小さすぎず大きすぎずの大きさ、早送り巻き戻しの音、何より電化製品なのに温もりを感じてしまう音。
ちなみに、Sonyのウォークマンは1979年スタート。
自分が2歳の時なんだなと思うと、時間の感覚がわかない。ウォークマンが年下だなんて。
『いつでもどこでもよい音楽を』という熱い想いが具現化されて(今は当たり前だけど)、TPS-L2というものが誕生し、一度はなくなるかと思ったけど、ちゃんと今もファンがいる。

巻き戻しや早送りが面倒だなと、当時思っていたかは覚えていないけど、思春期はほんとよく自分のベストテープをむさぼるように作っていたのを思い出す。片面にちゃんと収まるかをハラハラしたり、丁度収まるとめちゃ嬉しかったり。外せない同じ曲が必ず入ってしまうのだけど、組み合わせが違って順番が違うだけですごくワクワクして聞くことができた(DJ的な感じか)。テープにシールを貼ったり、紙に曲順を記載したり、ひたすなアナログで完成したテープを携え、自転車に乗り、川辺を走り、妄想をして目が溶けていたのはいまだによく覚えている。
この手間がかかるプロセスが、自分の何かを形成したと思っている。
多分、カセットテープのおかげで音楽がとても好きになったと思う。

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