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『13歳からの地政学:カイゾクとの地球儀航海』

子どもも大人も知っておきたい「世界のしくみ」!
「地政学」がわかれば、歴史問題の本質/ニュースの裏側/国同士のかけひき…が見えてくる!
高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、
「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊

Amazonより

28歳の私が読んでもとても勉強になる話がたくさん詰まっていました。

日本で長い間育ってきた私にとって、衝撃的な話も多く、もっと勉強しなければならないと感じました。

特に勉強になったのは、東ヨーロッパの話です。
私は以前クロアチアに訪れたことがあったのですが、クロアチアにはセルビア人やスロベニア人など多くの国の人々が住んでいたことが印象的でした。

しかし、以前は「ユーゴスラビア」という一つの国でありました。内戦によりクロアチアを含め、6つの国が1991年に独立しました。なぜ内戦がおこったかというと、様々な民族・宗教が対立したことが一つの原因だったと述べられていました。

ユーゴスラビアは、『旧ユーゴスラヴィア内戦の要因をめぐる諸論争』によると、

五つの民族(スロヴェニア人、クロアチア人、セルビア人、モンテネグロ人、マケドニア人)
四つの言語(スロヴェニア語、クロアチア語、セルビア語、マケドニア語)
三つの宗教(ギリシア正教、カトリック教、イスラム教)
二つの文字(ラテン文字、キリル文字)

が存在していた一つの国家であると述べられています。


温かい人々が多いと感じたクロアチア人でしたが、過去には様々なつらい経験をしている方も中にはいらっしゃいました。

クロアチアを知る前は「ヨーロッパの一部」や「魔女の宅急便」という認識でしかなく、美しく華やかな印象を持っていましたが、今後もう一度訪れる際にも、配慮をもって過ごしたいと思いました。


他にもスパイの話や貧困の話、核兵器の話など、様々なテーマが扱われていて、地球のことを俯瞰的に見ながら勉強できます。

どの年代の方にもお勧めできる一冊です。


読んでくださりありがとうございました🦉



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