見出し画像

マーケティングは究極まで具体化して考える"ペルソナの設定”

STP分析
市場の細分化:Segmentation
標的市場の選択:Targeting
位置取りの決定:Positioning

 マーケティングのコツは究極まで具体化して考えるのが基本中の基本です。ターゲットとして決めた顧客層も究極まで具体すれば、その顧客がどんな考えを持って、どんな行動をするのか予想しやすくなります。
 顧客を具体化する方法の一つが「ペルソナ」の設定です。ペルソナの語源などはググってみてください。
 マーケティングにおける「ペルソナ」とは、自社の製品やサービスの典型的なユーザーを体現する仮想的な人物像です。ターゲットに対して具体的な人格を肉付けし、あたかも実存する一人のユーザーのような形に仕立てたものがペルソナです
 ペルソナの設定は細かく具体的に行います。いつ戻り私の会社を例にとってペルソナを設定します。

井上順子さん

基本情報:
32歳
看護師
住まいは埼玉県大宮市
勤め先は東京都板橋区の市立病院

育った家庭環境:
両親健在。中学まで公立、高校から女子校
父は公務員で母は基本的に専業主婦、気が向いた時に友人の店を手伝い。

経歴:
所沢西高等学校卒業(偏差値56)
慈恵看護専門学校卒業(東京 偏差値55)

21歳看護学校卒業後、看護師に
24歳の時にニュージーランドにワーキングホリデイ経験あり
英語のレベルは旅行に支障がない程度
同じ病院で6年以上長期にわたって勤務
職場では新人教育など責任のある地位を任されている

趣味:
ヨガ・海外旅行・ちょっと山ガール・カメラ女子・海はあまり好きじゃない、旅行の計画は中心になって計画する派、見どころは抑えたいけど忙しいから準備は簡単にしたいと思ってる

家族:
父、母、妹1人 同居

 さていかがでしょう、細かすぎて驚いた方もいらっしゃるのでは?
 ペルソナの設定は具体的にです。できるだけ細部まで具体的に設定します。ここまで具体化すると、人によっては顔まで頭の中に浮かんで来た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 この顔まで浮かんで来るのが大切です。日常の行動までうかんでくるようならスマホを見て商品を検索するする姿まで浮かぶのではないでしょうか。
 こうやってコアになる顧客層を細部まで具体化して行動などを予想するのが「ペルソナ」設定の役割です。

 ただ、注意する点があります。ペルソナはあくまで会社側の理想とする顧客像です。そこに集中しすぎるのはよくありません。これを徹底してください。一旦ペルソナを設定すると初心者マーケターはペルソナの大ファンになってしまう事も少なくありません。ペルソナはあくまでターゲットとなる顧客の代表例に過ぎません。

 ただ、これから行う「位置取りの決定:Positioning」の作業に行き詰まった時にはペルソナが大活躍します。
 それでは明日はSTP分析の最後、「ポジショニング」について説明します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?