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2021年2月の記事一覧
いつも何度でも 声、言葉の隙間に気持ちが動く
繊細なライアーの響き、ラ・ル・ホなどの単純な発音によるスタッカートの歌唱は名演。音の隙間、言葉の隙間に私の気持ちは動く。情報量で埋めない歌唱が今の私に心地よい。そういうことを、言葉で確かめてみるのも粋でしょ?
最近ふれた音楽の話 #24 話題:いずみたく作品いろいろ 夜明けのうた、恋の季節、太陽がくれた季節ほか
2021/2/27/23:45頃〜ツイキャスライブ配信
音楽ブログ『∴bandshijin∵ 』https://bandshijin.com
bandshijin Web https://bandshijin.jimdofree.com
楽曲配信(YouTube) https://www.youtube.com/channel/UCD5B3YnbD-yhH2-pkqM6NkA
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夜明けのうた 「たくテク」光る、麗しのメロディ
歌本を見ても、音源をめぐっていても、いずみたく作品にビビッときます。直感の要因を、思考と鑑賞を深めることで探っていくと理屈で解釈できる部分が確かにあると思えます。でも、後にも先にも直感が好きだと云うている。
太陽がくれた季節 私を惹きつけるいずみたくメロディ
ばらばらにしたり、くっつけたり、混ぜたりして練り上げられたモチーフのまとまりは磨かれたキャラクター。かれらの能動の軌跡、構成は物語。いずみたく作品は音楽なのにもっと総合的な創作物に思えてきます。
ラヴ・イズ・オーヴァー 大事なことは頭とお尻と顔に書いてある
“Love is over”で歌いだし、“Love is over”で歌詞を結ぶ。音程のピークを主題に持たせたうえ、タイトル(顔)も『ラヴ・イズ・オーヴァー』。せつないですがきらめきが垣間見えます。ペンタトニックを基調に「ペンタトニック外し」も少々。塩・コショウみたいな感じか。
リンゴの唄 その赤の向こうの味わい
戦後のアイコンにされがちで自分から求めて味わうことのなかった『リンゴの唄』。私は『悲しくてやりきれない』→サトウハチロー→リンゴの唄とたどり、幾度か接触を繰り返しているうちに次第に関心が高まりました。朗らかな歌唱のことばと旋律に技巧が凝らされています。
ギャランドゥ もんた&ブラザーズの博識と愛
西城秀樹が歌いヒットさせた『ギャランドゥ』を追うと、もんた&ブラザーズの音楽の博識と愛に行き当たります。ハスキーでハイトーンなもんた氏の声は異次元。曲中のボーカル音域は意外と1オクターブ内です。ところでスリムクラブ・真栄田賢の声と似てません?
ピンキーとキラーズ『恋の季節』“夜明けのコーヒー”に千万の含蓄
“夜明けのコーヒー”とひとことするだけで、その人たちの関係や境遇、状況など想像がどこまでも広がる。なんという名フレーズなのだろう。音域狭いサビは曲中では最も高い音域に位置し、歌声の聴かせどころ。
最近ふれた音楽の話#23 赤とんぼ〜おどるポンポコリン〜なごり雪〜チューリップ『心の旅』
童謡 赤とんぼ 子守奉公の姐やと三木露風
『赤とんぼ』を知っていますか? 知っていますよね。教科書に載っていますもんね。教科書に載っているからといって誰しもが知っているとは限りませんし、見知ったことがあっても忘れてしまうかもしれませんから言っておきますと『赤とんぼ』は三木露風作詩、山田耕筰作曲の歌曲です。1920年代ころにつくられたもののようです。三木露風は両親の離婚を経験していて、母親とはなれ
チューリップ『心の旅』感情と旋律の大波小波
私の音楽脳の一定領域を占める要因にはサビの飛翔メロディやAメロのそれとの対比、鉄則を思わせるコード進行とベース旋律やボーカル旋律の上下行、歌詞の別れと希望が醸す種々の大波・小波があるようだ。
加山雄三『君といつまでも』 しとねって何?
加山雄三のイメージが曲をこうさせたのか、曲のイメージが彼のイメージになっていったのか。トリプレットのストロークと満ち引きするメロディが海のように雄大なラブソング。作詞は岩谷時子で私の記憶では『友だちはいいもんだ』がうかぶ。純心と理想の極致。しとねは布団。
『スーダラ節』と『おどるポンポコリン』と『明日があるさ』
テキトー男みたいなものは1960年代頃にはどんな印象で迎えられたのだろうか。「こうあるべき」「でもできない」そんな私は常に私とともにある。共感した人が多く、だからこそいずれも大きなヒットになったのかと。
なごり雪 “きれいになった”の違い イルカ、かぐや姫
『なごり雪』サビの折り返し“きれいになった”が原曲のかぐや姫と違うイルカのカバーが美しい。シングル版のドラマーにポンタさん。イルカの芸名の由来にユニコーン堀内氏の芸名の由来を思う。1970年代前後のフォーク周辺、バンド、シンガー…魅力的で息の長いものが多い。