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地域の農業を「稼げる」農業に育てる、「農業振興社」の立ち上げプロジェクトマネージャー募集!<委託型地域おこし協力隊>

磐梯町について

磐梯町では「自分たちの子や孫たちが暮らし続けたい魅力あるまちづくり」を総合計画のビジョンとして掲げ、「未来へ繋がるまちづくり」、「やりがいのある仕事づくり」、「充実した暮らしづくり」、「共創協働のまちづくり」をデジタル技術も活用して、実現していくことを展望に掲げています。

デジタル技術は、これらの展望の実現を促進する手段として捉え、人口減少のなかでも持続可能かつ個別最適な住民サービスの提供を目指し、磐梯町では、2019年11月に全国の自治体で初めてCDO(最高デジタル責任者)を、2020年7月にはデジタル変革戦略室を設置し、民間企業とのパートナーシップや外部人材の活用をしながら、行政及び地域のDXを進めています。

また、地域で稼ぎ人材や産業を育てる仕組みをつくるべく、2021年6月にばんだい振興公社を立ち上げ、地域の生産者や事業者と連携したふるさと納税の推進、愛着人口をキーワードに様々なプロジェクトにチャレンジしています。


磐梯町の農業の現状

農業は磐梯の基幹産業の1つ
磐梯町の産業の柱は下記の3つになります。

  • SIGMA、日曹といった大きな工場がある工業

  • 磐梯山の自然を活かした観光

  • 農業

農業にまつわるデータ
磐梯町の面積と農地面積)
磐梯町の面積:5,977 ha。
 うち、山林:3,852 ha(64.4%)
    農地:746 ha(12.5%)

農地の内訳)
田んぼ:583ha(78.1%)
畑(果樹や野菜等):163ha(21.8)

人口と農業従事者数)
総人口:3322人
農業従事者数:299人
農家の世帯数:298世帯
 うち、123戸は兼業・自給農業であり、専業農家は少ない。

磐梯町の農業の特徴
上記のデータから分かるように、磐梯町の6割は山林であり、中山間地域になります。中山間地域では大型の機械が入れにくく、大規模に農業を行うことが難しい現状です。

法生尻ほうれん草などの昔から力を入れているブランド野菜のほか、最近では、トマトやアスパラ、フルーツなどの高単価な作物などの栽培に注力する若い農家も増えていますが、大部分が稲作農家です。

最近では、東日本大震災以降にUターンし、農業を志す2代目も多く、彼らが中心となって、「ばんだいジオファーマーズ」という有志団体をつくり、磐梯の農業を盛り上げています。
彼らは、マルシェや焼き芋いベンド、ピザ作りイベントなども仕掛けてたり、都会のシェフと連携したオンライキッチンイベントのほか、ライブ配信・インスタグラムの活用など、若い人に届く情報発信にも力を入れています。


磐梯町の農業の課題

下記の図は、磐梯町の総農家数と65歳未満の基幹的農業従事者数の2015年と2020年のデータの推移です(出典:農業コンサス)。

稲作だけでは食べていけないと、若手の農家などを中心に、高単価で生産性が高いトマトなどのブランド化を進めているものの、磐梯町は水田も多く、農家の高齢化、それに伴う離農が増えています。

農家の高齢化、離農が引き起こす課題
耕作放棄地にしないためには、現役の農家が農地を引き受け、米の生産を行なっていますが、離農が続けば、既存農家の負担は増え続けます。実際に、「あと数年で農地の引き受けは限界だ」という農家さんの声も聞かれています。
そうなると、離農が加速し、担い手が減少し、耕作放棄地が多発し、水田の多面的機能が喪失されます。また、田畑が荒れれば鳥獣害被害も増えます。
結果、磐梯町の農村の景観も荒廃し、過疎化や観光としての魅力が損なわれるという悪循環に陥ります。

多面的機能について:
水田は雨水を一時的に貯留することで洪水を防止したり、地下に浸透する雨水などは、地下水かん養に寄与したり、水生動植物の生態系を支えたり、また、豊かな自然景観を形成する等の役割があります。

また、前述の通り、磐梯町は中間山地域に位置しているため、大規模化が難しい状況にあります。また、昨今の社会情勢の影響を受け、さまざまなコストが上昇しています。田植え機やコンバインといった農機具は非常に高額であり、故障等するタイミングで離農するケースもあります。

課題のまとめ)
このように、中山間地域における農業の課題について、磐梯町では大きく4つに分類しました。

「農業を、磐梯町の未来をつくる産業の1つにする」ために、磐梯町がチャレンジしたいこと

磐梯山麓に位置する磐梯町は中山間地域でり、大規模化には不向きな土地です。稼げない稲作のままでは、既存の農家も、これから新規就農する人も、田んぼの管理に追われてしまい、農業が魅力的な生業になっていきません。

そこで、磐梯町では、間地域の農業を支える仕組みの構築として、中山間農業複合経営拠点「(仮称)磐梯町農業振興公社」を設立し、「農業を支える取組」と「農業で稼ぐ取組」について複合的に取り組むことに挑戦していきます。

これによって、地域の農業を支え、競争力を高める仕組みをつくることに挑戦していきます。
さらに、まちづくりを担う「(一社)ばんだい振興公社」と、農業の担い手を確保・育成するための「特定地域づくり事業協同組合(設立予定)」との連携も視野に入れた事業展開を行うことで、担い手の確保や生産性の向上に努め、地域全体を守っていきたいと考えています。

(仮称)磐梯町農業振興公社の事業イメージ


と、力強く記載したものの、人口約3,300人の小さなまちの磐梯町。
自治体の職員は、100人もいません(保健師や保育士除く)。
自治体だけで、スピード感を持って進めて行くことは難しい現状があります。

その一方で、磐梯町では小規模自治体の意思決定の早さ等のスピード感を活かしながら、外部人材の活用も進めています。

現在、DXや官民共創を中心に、CDO、町政アドバイザー、地域おこし協力隊、地域活性化起業人、地域プロジェクトマネージャーなど、20名近くの外部人材が活躍しています。

今回、(仮称)農業振興公社についても、中山間地域の農業の未来を創りたい!、という思いとスキルを持った方に、ぜひ法人の立ち上げプロジェクトマネージャーとして参画いただきたく、委託型の地域おこし協力隊として募集します。


地域の農業を「稼げる」農業に育てるべく「農業振興社」の立ち上げプロジェクトマネージャー募集!

プロジェクトのゴールイメージ
(仮称)磐梯町農業振興公社のゴールは
「農業を稼げる生業にすることで、磐梯町に住む子供たちが将来的に農業をやりたいと思ったときに、稼げるという可能性を感じてもらえるもの」にすることです。

業務内容
①農業振興公社のビジョンをつくり、農業者、公社のミッションを整理し、農業振興社の組織の立ち上げ=事務局として主体的に進めること
②磐梯町内の農家や関係機関(ばんだい振興公社やJA等)にヒアリングをし、既存の農家を支える仕組み・事業の具体化
③①②を踏まえ、支援できる経営やマーケティングのプロといった外部人材を助っ人として巻き込むための事業企画、企業のコーディネーション

求める人材像・スキル

ー人物像
・様々な関係者と良質なコミュニケーションをとれる方
・柔軟な発想で課題の発見や解決の糸口を定義し、行動できる方
・地域での暮らしをポジティブに楽しむことのできる方

ースキル
・新規事業等の立ち上げ経験(があればなお良い)
・流通やマーケティングの業務経験(があればなお良い)
・農産物のブランド開発に関する業務経験(があればなお良い)
・基本的なPCスキルやSNSの利活用(必須)

スケジュールイメージ
・2022年12月までに、磐梯町の関係者と協議しながら「(仮称)磐梯町農業振興公社」ビジョンをつくる
・2023年3月までに、「稼ぐ農業振興公社」をつくるための、外部人材の巻き込める形を作る(座組み、予算調達、ミッションの整理)
・2023年4月までに、「稼ぐ農業振興公社」の設立

サポートについて
・磐梯町の外部人材をサポートする共創コーディネーター(外部人材)が、プロジェクトを推進しやすいように、適宜フォローや調整をサポートします。


地域起こし協力隊募集要項

応募について
1募集期間
令和4年8月8日(月)〜令和4年9月30日(金)
※郵送の場合は、当日消印有効とします。
※採用が決まり次第、終了させていただきます。

2提出書類
○磐梯町地域おこし協力隊員応募用紙
※磐梯町ホームページでダウンロードしてください。
○履歴書(市販のもの。直筆及び要写真貼付)
○住民票

3選考方法
○1次選考:書類選考
※募集業務委託先(株式会社LIFULL)にて行います。
○2次選考:磐梯町役場面接試験
※2次選考の日時、場所は1次選考合格者に通知します。
※結果は2次選考受験者全員に文書で通知します。
○その他
※応募に係る費用(書類申請、面接試験に伴う交通費等)は全て応募者の負担となります。

・応募条件
①申込時点で、3大都市圏または地方都市等(過疎、山村、離島、半島等の地域に該当しない市町村)に在住し、採用後に磐梯町に住民票を異動し、居住できる方
②磐梯町に1年以上居住する意向のある方
③心身ともに健康で誠実に業務を行うことができる方
④普通自動車運転免許を有し、日常的な運転に支障のない方
⑤過疎地域の活性化に意欲があり、地域住民とともに活動ができる方
⑥パソコン(ワード、エクセルなど)の一般的な操作ができる方
⑦活動期間終了後に磐梯町において起業や就業をし、定住してもいいと考えている方
※地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格条項に該当しない方

募集概要

1.委嘱形態
町と個人委託契約を締結して活動します。契約期間は令和5年 3 月 31 日までとし、活動状況に応じて最長 3 年間委託契約を更新します。

2.委託料の額
委託料の額は、基本的に隊員 1 人当たり 320 万円とします。ただし、応募者の知識、技術、職務経験等を考慮し、協議の上で増額又は減額することがあります。
なお、年間の委託料を 12 で除した金額を 1 か月ごとに支払います。

3.保険等の加入
国民健康保険及び国民年金については、隊員各自で加入する必要があります。

4.活動の拠点
活動の拠点はあらかじめ、磐梯町農林課に設けることとします。ただし、活動内容に応じて町内の建物に活動拠点を置くこともできます。

5.活動に要する経費の負担
町の予算の範囲内の額で、委託料とは別に下記の経費を支出します。なお、活動計画及び活動実績報告を毎月町に提出していただきます。
(1)住居/滞在場所の家賃(光熱水費は個人負担となります)
(2)車両の燃料費(活動使用分)
(3)研修費・出張等に係る旅費
(4)通信費
(5)その他活動に要する経費
※(1)については、町内にある宿泊機能を有したシェアサテライトオフィスであれば、ご紹介が可能です。

6.隊員の個人負担経費
(1)引っ越しに必要な経費
(2)光熱水費
(3)活動期間中の生活費に必要な消耗品等

7.副業の取り扱い
町との雇用関係はないため、委託業務以外に収入を得ることは妨げません。ただし、委託業務遂行の支障にならない範囲での行動をお願いします。

注意事項)
・勤務時間
業務委託のため、役場から示されたスケジュールで事業を推進できるように、ご自身でマネジメントいただきます。
※ただし、自治体職員、農家とのやりとり等も多いため、着任前に月間の稼働スケジュールを共有し、協議して決めさせてください。

福利厚生
※業務委託のため、保険等の加入はご自身で行なってください。

問い合わせ先

担当自治体窓口:磐梯町役場 政策課政策係
メールアドレス:bandai-seisaku_g@town.bandai.fukushima.jp

採用事務局:(株)LIFULL 地方創生推進部LivingAnywhere Commons事務局
メールアドレス:lacommons@lifull.com

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