膝窩嚢胞の基礎と介入
どうも定期的に楽器屋にいます
やまねです。
なんやかんや生の声を聞くのが1番ですね…
手に持ってるビラがかなり減っていて
嬉しくなりました!
ホッコリする瞬間をありがとうございました…
話は変わり
みなさん膝窩嚢胞て知ってますか??
ベーカー嚢胞とか言ったりするやつです。
割と自分の中でもやもやしてたので
最近の自分の臨床と照らし合わせて
まとめてみました!
膝窩嚢胞って何!? って方や
膝窩嚢胞ってどう介入したらいいの!?って方や
とにかく私は頑張りたい!!って方は
最後まで読んでくださいね!
よろしくお願いします👍
膝窩嚢胞とは
膝窩嚢胞(popliteal cyst)は
ベイカー嚢胞(baker's cyst)とも言われ
半膜様筋と腓腹筋内側頭の間にある滑液包
に炎症が起こり腫大している状態のことである。
この半膜様筋と腓腹筋内側頭の間にある滑液包は
半膜様筋腓腹筋滑液包
(semimembranosus-gastrocnemius bursa)
と言います。 そのままんですね。笑
<半膜様筋腓腹筋滑液包 以下SGB>
半膜様筋と腓腹筋内側頭は筋走行から
交差して重なっており、その部分の
摩擦を緩和するために滑液包があるわけです。
SGBは膝の関節腔と交通しているため
膝関節病変の影響を受けやすいと
考えられます。
実際に膝窩嚢胞は
変形性膝関節症やリウマチ、
TKA術後に合併しやすいといわれています。
<特徴>
◎圧痛、熱感がみられにくい
◎膝窩内側に腫瘤がみられる
◎疼痛は少ない
◎膝関節の違和感、深屈曲の詰まり感等を伴う
<評価>
◎膝窩内側の膨隆感、周径の左右差を確認
→病態の特徴が腫大なので確認する。
◎膝関節伸展可動域の確認
→膝関節伸展制限があると
静的制御機構(靭帯、骨など)が機能せず
局所的な負荷が増大するため
変形性膝関節症の原因となり
結果的に膝窩嚢胞に繋がる可能性がある。
◎SGBの疼痛テストの確認
→SGBは膝関節伸展時に腓腹筋内側頭に
押し出されるため
足関節背屈+膝伸展+股関節屈曲
で疼痛があれば
SGBが深層から浅層に出てくる
滑走障害があると仮説をたてられる。
滑液包と滑膜炎とは
滑液包とは
"滑液を含んでいる
滑膜に内張りされた袋状の空間のこと"
です。
滑液包には関節腔と交通している交通性と
交通していない非交通性があります。
〜交通性滑液包〜
・SGB
・膝蓋上包
・烏口下包
・肩甲下筋の腱下包
など
〜非交通性滑液包〜
・大殿筋の転子包
・後脛骨筋の腱下包
・上腕三頭筋の腱下滑液包
など
<滑膜炎>
滑膜の表層に存在する滑膜細胞には
豊富な血管、リンパ管、神経が存在しており
軟骨細胞に栄養や酸素を関節液を通して
供給しています。
その滑膜細胞にリンパ球やマクロファージなどの
炎症細胞が浸潤し滑膜に炎症が起こることを
滑膜炎と言います。
滑膜炎はリウマチや変形性膝関節症によって
伴うことが多いです。
<変形性膝関節症から滑膜炎になるメカニズム>
①繰り返されるメカニカルストレスにより
関節軟骨が破壊され
骨、軟骨の粉(デブリス)が関節腔に放出される
↓
②デブリスが滑膜細胞を傷つけて滑膜炎を起こす
↓
③関節を守るために滑膜は関節液を産生するため
関節液の貯留が起こる
↓
④関節内圧が上昇し疼痛などを起こす
そのため繰り返されるメカニカルストレスが
滑液包からの関節液産生を促してる場合は、
リラクゼーションや注射だけでなく
動作観察してメカニカルストレスを減らさないと
関節液の貯留は改善しないわけです。
なので、
膝窩嚢胞の場合では
膝関節、半膜様筋、腓腹筋内側頭に加わる
メカニカルストレスを軽減することが
ポイントになります!
膝窩嚢胞になりうる原因
色々あるとおもうのですが
思いあたる原因があります。
それはズバリ
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