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今読んでる小説の最高に好きな部分

僕も今のビアンカのほうが素敵だと思う。
ちなみに、容姿も優れていて頭の回転も早く、直感も働く大学生にこのセリフを言わせている。
設定として、事故で一時は視力を失い、数年間は目の見えない生活をしていたけれど、奇跡的な手術の成功で視力を取り戻したという要素も。

茅田砂胡さんの小説は、登場人物に色々な人生観を語らせる場面が結構出てきて、それが物語の大きな流れを作っている。
そういうセリフを言うまでの経緯や、人物のバックグラウンドが丁寧に描写されている上に、主要な登場人物が【見ていて(読んでいて?)気持ちのいいやつ】ばかりだ。
「この身の振り方カッコイイな」とか「その場面で、その言い回しで振り切るのか!」とか、そういう場面が出てくる瞬間が好き。

茅田さんのシリーズは2年以上かけて読んでいるから、じわじわと人生観に影響を与えている気がする。
その中でも、このセリフは久々に本を激写してしまうほど心が動かされた。もちろん、ビアンカへの愛着も湧いた。めっちゃいい。

さて、また図書館いかなくちゃ。

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