POLTAのライブ、アンコールが永遠に続いてほしかった
本日の音楽: POLTA - 春が過ぎても
一日経って改めて、「今のタイミングで感情を揺さぶられるために、ライブがあったんじゃないか?」って思うほどに素晴らしかった!
4月13日にPOLTAのライブがあって、思い切って行ったこと自体に運命を感じている。
彼らの音楽には、「自分には特別な届き方をした!隣で見てる人にはどうやって届いてるのだろう?」という気持ちにさせる何かがある。
それではライブの感想を。
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会場の高円寺HIGHに到着。POLTAの出番前にしたツイート。
ステージの前方に集ったファンたちを見て、もう一瞬で状況を把握。そして、この「圧倒的一人参加率」は激しくデジャヴだ。うーんなんだろ・・
あっ・・syrup16gのライブ前に感じたやつだ・・!
彼らはライブに友達を連れてくることは無いかもしれないけど、逆にテコでも離れないだろう。大丈夫。一人ずつのファンで武道館まで行ったバンド、知ってます。
やがてフロアの照明が落ち、会場中から飛ぶ歓声に迎えられながらメンバーが登場。純粋なファンも関係者も、みんなで空間を良いものにしていたことは特筆しておきたい。
久しぶりに見るメンバーの佇まいは、記憶のそれより明らかにシュッとしていた。ステージに向かう気構えが5年前とまったく違うことが分かる。
ライブの幕開けはアルバムの1曲目でもある『さいごのドライブ』で、男が未練を残しながらもお別れする歌。でも個人的には全然そう受け取ってないみたい。
写真の歌詞(君以上の~)のとこで感極まった。
今の自分の状況になったばかりの暖かな日。この曲を聴きながら駅まで歩いたときに肌で感じた風。妻が変わることなく一緒に過ごしてくれていること・・心の底からグワッと猛烈な勢いで引き上げられて感情が言葉にならない。
いきなり泣いてはいられないから我慢したけど、一気に演奏に持っていかれた。
ライブが素晴らしすぎて、ずっと涙腺を引き締めることになるのかな・・そんな思いは杞憂に終わった。
2曲目の『失踪志願』。
始まる前は一人ずつだった(主に)男たちが声の限り一斉に叫び、大きなコーラスとなって会場に響いた。しかも内容が、
「失踪したああああい!!!!!」
「失踪したいいいい!!!」
ベースの傑さんも必死にコーラスしているが、正直言ってまったく聞こえない。それほどファンたちが必死にコーラスしているのだ。これで感極まり続けろというほうが難しい(褒め言葉です)。
尾苗さんのボーカルだけが軽やかに空間を乗りこなしていた。ただただ「FUN」な空気。コールアンドレスポンスもしてたから、POLTAにとっても望むとこなのだろう。
こんなに物騒な掛け合いで台無しにならないのは、楽曲の強固なポップさがないと成り立たない。
それ以降は必要以上にステージとフロアが交わることはなく、曲と演奏の良さだけで充分にステージに没頭できた。
以前は割と淡々としていた演奏だったけど、もう全然違う。よく聴いた曲たちが、間近で演奏されている以上の立体感と共に続々と五感に迫ってくる。
ライブ中はとにかく興奮。感情が言葉になる前に、身体の中で次々と弾けていく残感覚で埋め尽くされていく。とにかく五感を超集中してた。
改めて振り返ると、POLTAはこんな感じの好循環に入ってるのかな~と思う・・少し書き出してみた。
→試行錯誤して演奏力・表現力を高めていく
→ステージに上がって演奏するたび、自信を持って演奏できる
→今まで出来なかった表現が自然と出てくるようになる
→曲やアレンジの幅も広がる
→新曲を表現するために試行錯誤・・繰り返し
特に尾苗さんの表情が記憶の中と全然違っていて驚いた。
※cherry335様のツイートから拝借
いやー写真だけでもカッコいい・・(というか、写真の構図もめちゃくちゃ良い・・)ギターソロのたびにセンターに出てきて、「ドヤーッ!」て超デカい音でギターソロ弾く姿。本当にカッコよかった。
傑さんは『とけいのむこう』のベースラインが生で観ると釘づけ。コーラスするために、仁王立ちで正面を向いて複雑なフレーズを弾く瞬間に色気を感じた。
でもMCではめっちゃイジられる。それなのに決して傑さんの口からは他人を傷つける言葉はなく、「傑さん・・・!」ってなった。
あと、いつか一緒に傑さんとTシャツを買いに行きたいなと思った。なんでそんなことを思ったのかは謎。
演奏はアンコールもあり、なんと11曲。時間にして約50分。永遠にアンコールできそうな空気が支配していたのは気のせいではないはず・・!
ライブ後はメンバーに「今日のライブは本当に良かった!」という気持ちを、ほとばしる勢いと共に伝えられて大満足。
そしてSpotifyで既に聴きまくっているアルバムを物販で購入。直接渡せる金額はSpotify再生数に換算すると5400回。果てしない。単位の概念がおかしくなりそう。
ステッカーはゲームアプリ『POLTAの土星少年』全クリア特典。
聴きたかった曲を結構やってないことに気付いたのは帰りの中央線。でも気持ちの良い流れで、セットリストを知りたくてツイートしてみたところ・・
Niga-Chang様から教えていただく。ファンの方も優しいのだなあ・・
帰った後は一日を終わらせるのが惜しくて、遅くまで起きてしまったくらいの満足感。まだまだ聴きたい曲があるよ。必ずまた観に行こう。
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