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支援学校のトリセツ

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支援学校教員として
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記事一覧

極楽とんぼな息子と、十字架を背負った母

先日89歳の祖母が亡くなった時の話 全盲の叔父のスピーチが印象に残っています。 「私は極楽…

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リラックスして、しかもいい緊張感をもって仕事をするために

年度末になり、来年度4月から受け持つ学年や分掌(校内の役割分担)など、管理職から内々に伝…

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脅し文句としての「教育委員会」 効果はあるのか?

「教師は教育委員会を恐れている」という都市伝説は本当か? 結論から言うと、教員の中でも温…

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スケベ高校生の主張「ブラック校則を作ってください!」

教育問題でやたらと話題に上がるのが、ブラック校則。 数年前には、ブラック校則が映画やドラ…

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「〇〇先生ってどんな人?」って偵察LINEが来る季節

人事異動発表の時期になりましたね。 なんか職場がそわそわしています。 この雰囲気苦手です。…

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恐怖は人を突き動かす 映画「ビヨンド・ユートピア 脱北」をみて

  北朝鮮から脱北する家族を撮影したドキュメンタリー映画「ビヨンド・ユートピア 脱北」を…

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出せなかった診断書〜やっぱり不登校は甘えではない〜

学校が抱える問題として、教員の病休の多さがあります。 私も病気休暇を経験しました。 不調を感じたのが、コロナ禍真っ最中の2020年の5月ごろ コロナ禍に入り、環境の変化が苦手で、予定変更に弱い支援学校の子どものことを心配していました。 「この状況ヤバいな」 なんのこっちゃない。 子どもたちは、コロナ禍でも、たくましかった。 調子を崩したのは、むしろ私でした。 相次ぐ「予定変更」 それへの対応 世の中全体が疑心暗鬼になっている状況 今になってもはっきりとした原因は分かり

人格の完成? そんなものは一生未完成

人格の完成は、教育基本法の第1章の最初に掲げられている大目標。 疑問が湧きました。 そも…

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「子離れしてください。」 できないから苦しいのに・・・

高等部で、受け持っていた子どもの保護者から聞いたこと。 お子さんは、重度の知的障がいのあ…

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主体性という病③(最終回)〜教師が手放すべきもの〜

主体性という病 3回シリーズの最終回 第1回をざっくりまとめると、 人間は本来、主体性な生…

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主体性という病②〜嫌われる勇気〜

前回の記事をざっくりまとめると、 人間は本来、主体性な生き物 大人や社会が子どもの主体性を…

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主体性という病 〜教師が奪う主体性〜

近年の学校教育のキーワード「主体性」 近年というより、もうずっと言われているような気もし…

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いいヤツばかりじゃないけど、悪いヤツばかりでもない

いい人ばかりじゃないけど、悪い人ばかりでもない職場だなと実感した話。 5年以上前になります…

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海外ひとり旅から 障がいと自立について考えてみた

障がいなんて曖昧 障がい児を支援する仕事をしていて感じること 「健常者と障がい者の境界線なんてとても曖昧」 むしろそんなものはない! 時代によって、地域によって、 環境が変われば、障がいが障がいで無くなります。 私は裸眼の視力は0.2ほど メガネがあれば、日常生活で困ることはありません。 ですが、メガネのない時代、地域であれば、私は目が見えにくいという「障がい」を抱えていたことでしょう。 方向音痴で地図が読めない「障がい」のある私ですが、Googleナビがあれば、ほ