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眠ってしまうことは怠けじゃないよ

適応障害、うつ病、躁鬱病などの
精神的な鬱状態の特徴のひとつに
“睡眠のコントロールができなくなる”というのがあります。

朝どんなにがんばっても起きられなくなったり、
逆に夜になると何時間も寝付けなかったり、
かといえば日中とんでもない眠気が襲ってきたり。

そんなときって自分を責めてしまいがちです。

「寝てばっかで、なんてダメな奴なんだ」
「あんなに寝たのに、なんで眠くなるんだ」
「みんながんばってるのに、眠いから休むなんて許されない」

そんな思いで、どんどん自分がいやになってしまいます。

中には、そんな状態をみて
「寝てばっかり」と、白い目を向ける人もいるかもしれません。

でも、眠たいのも、眠れないのも、自分が怠け者だからじゃありません。

れっきとした、病気の症状です。

例えば、風邪を引いたら熱が出たり、頭が痛くなるのと同じ。

病気ではないけれど、
生理になるとイライラしてしまったり
認知症になると物忘れをしてしまったりするように
身体だけでなく脳や精神面に影響が出る例を挙げると
イメージしやすいかもしれません。

“気のせい”でも“怠慢”でもなく
ちゃんとした「症状」のひとつ。

そう思うことで、少し
自分を責めるもうひとりの自分の暴走を
止められる気がします(苦笑)

心の病気になったことがない人にも
ちゃんとした病気なんだよってこと、
気持ちの問題じゃなくてれっきとした身体の症状なんだよってこと、
もっと広まればいいなと思います。

24歳/新卒2年目の会社員/エッセイスト,コラムニスト/早稲田大学文化構想学部卒業/趣味は美少女鑑賞です