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青春病
儚いものばかり求めて
授業中、終わりのチャイムが鳴るのをひたすら待っている。
今は勉強なんかする気は起きない。
一つ年下の彼女のことで、頭がいっぱいなんだ。
毎日朝と放課後に彼女のクラスへ行き、一緒に勉強したり、彼女の話を聞いたりしている。
彼女はお姫様のような人だ。彼女の部屋には白くて大きなクマのぬいぐるみ、白い机、白い椅子、部屋の一部を区切るための白いカーテン、白くてふかふかのベットが置いてある。真っ白だ。彼女は白が似合う。
傷つけたくない。汚したくない。大切にしたい。守ってあげたい。
そんなふうに男に思わせるプロだ。完全に彼女の虜になっていた。
そんな彼女はいつも他の男の影がある。僕が放課後、彼女のところへと行くとたまに一人の男と楽しそうに会話している。その度に僕の心に影が落ちる。
きっと彼女は僕を置いてどこかへ行ってしまう。
傷つくと分かっていても彼女のそばにいたい。
報われないと分かっていても儚いものばかり求めてしまう自分がいた。
青春にさよならを
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