「いのちの授業」で響いた助産師さんの言葉 #子育てポジティブキャンペーン 

「赤ちゃんを育てるのは大変なのに、
 どうして赤ちゃんを産むんですか?」

確か、あれは7年前の今頃。
地元中学校で開催された「いのちの授業」中、
とある生徒からの質問。

当時、ボランティアとして参加した新米ママ
1年目の私にとっては、耳を疑う質問でした。
(率直で中学生らしい質問と今は思います。)

この「いのちの授業」は性教育の一環として、助産師会が中学校で開催しているそうです。
いのちの授業の中で、中学生が妊婦さんや乳児とふれ合う機会を設けていると聞き、私は子連れボランティアとして参加したのでした。

当日は、教室で性教育の授業を受けた生徒が体育館へ移動し、そこで妊産婦2~3人に対して、生徒が5~6人のグループに分かれる。
グループ毎に、生徒が赤ちゃんを抱いたり、あやしたりする時間となりました。

大事にされる赤ちゃんをみて、自分達もそうして育てられたこと。
大きなお腹を見て、自分達もそうして守られてきたこと。
自分達は大事にされる、大切な存在なんだということに気付いてもらいたいという願いも込められているそうです。
(思春期真っ只中にいる、全ての中学生にその願いが届くかはさておき。)

さて、
冒頭の質問に対して、新米ママ達は動揺して
反応に困っていると、助産師さんが代わりに
答えてくれました。

大変なのは、一生懸命になっている証拠なの。
夢中なの。
君たちで例えるなら、部活かな。
大変だけど、それだけじゃないよね。
部活で仲間ができて、仲間と一緒に楽しいことや嬉しいこと、喜んだこともあるよね。
子育ても部活も同じなんだよ。

助産師さんの言葉

この言葉が、いまでも心の奥に刻んでいます。
そして、
子ども達が大きくなるにつれ、助産師さんの
言葉通りだと実感することが増えました。

親として、子どもの成長そのものが嬉しい

それに加えて、一人の人として私の世界が広がっていくように感じています。
子どもがいるから、選ぶものが変わりました。
子どもと一緒に読む絵本、見るアニメ、聞く音楽、口にする食べ物、楽しむ遊び。
子どもと一緒に出掛ける場所、お店、旅行先、宿泊先。
夫婦二人の時代に見たことがない世界があり、好奇心旺盛な子どもの成長とともに
どんどん世界が広がっているように感じます。

さらに、子どもを介して地域に住む方との交流が増えました。
子どもの友達、子どもの友達の家族、地域の助産師さん、ファミサポのサポーターさん、子どもの好きなピザ屋の店長さん、小児科の先生や看護師さん、保育園の先生、学校の先生…
街中で会えば、あいさつやお喋りするように。

夫婦のみ時代から住んでいるこの街が、
子ども達を育てる中で、すっかり私たち家族にとっての「hometown」となっていました。

私が生まれ育った田舎ほどではないけれど
自然豊かな街で絶賛子育て中です。

もし、我が家の子ども達が
「大変なのに、どうして私たちを産んだの?」
と聞いてきたら、こう答えたい。

「大変だと思うのは、君たちが大事で、
 守りたくて一生懸命になっているから。
 君たちを産んで育てて、
 パパとママの人生はとても豊かになったよ。 
 パパとママのところに
 生まれてきてくれてありがとう。」

 と。


本記事は神田ちあきさん発案の
「子育てポジティブキャンペーン」に参加したく、執筆した記事です。ゆえに、タイトルに同キャンペーンのタグ付けをしました☆

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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