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学級経営力と学級崩壊力

数年前に学年団を組ませていただいた先生は、「どんなことがあっても大丈夫!失敗はないから!やりたいことはやってみようよ!」と言っていました。

その先生は、常に楽しそうです。仕事に追われてる感がありません。というか、必要な仕事だけやる!といったスタイルでした。子どもとの関わり方も目から鱗で、とても明るく楽しいクラスをつくっていました。

そんな楽しいクラスを作っていた先生を思い出して、学級経営をテーマに書こうと思います。

考え方の転換

教師が学級経営力を高めようと思った時、あれをやろう、これをやろうと考えますが、その先生にとってそういった概念はないようでした。ただ自分の信念に則って、自分らしく子どもと関わっていたのです。しかし、これだけはやってはいけないという時だけは声高に主張していました。

どんな方針でもOK!ただ、これとこれだけはNG!みたいな明確な基準があるようでした。

そこで僕は思ったのです。

優れた教師は、何をしたらダメかを知っている。ということは、教師がどんなことをしたら学級崩壊に陥るのかを考えることで、逆説的に学級経営力を高めることができるんじゃないか、と。

学級崩壊力

ここからは、どうしたら効果的に学級崩壊させることができるかを考えていきます!(あくまでも仮説であり、自分への戒めとして想定してみます)

オドオドしている、声が小さい、臭い、不潔感、髪がボサボサ、目が合わないetc…4月の出会いでこのくらい揃っていれば、すぐにでも崩壊できそうですが、場合によっては崩壊できないかもしれません。確実に崩壊させたいなら、子どもとの関わり方が一番のポイントだと思います。

子どもの声を聞かずに、一方的に指導する先生。子どもの話に無反応な先生。自分の話だけする先生。常に自分が正しい先生。怒鳴るだけでフォローはしない先生。先生の怒る基準を子どもたちがわからず、急に説教が始まる先生。子どもや親や他の教師の悪口を言う先生。職員室が大好きな先生。言ってることがコロコロ変わる先生。笑わない先生。子どもに無関心な先生。手を抜いても怒らない先生。時間を守らない先生。人によって態度を変える先生。

いかがでしょうか。これらをフルコンボできたら、新学期スタートから日本一早く学級崩壊させることができそうです。

小学校教師にとって大切なこと

授業が下手でも学級は崩壊しません。でも、子どもとの関係性を結ぶことができなければ、学級は崩壊するのだと思います。

大学生の頃、「教師は授業のプロである」という言葉をよく聞きました。自分も教員採用試験では、それを目指したいです的なことを言った気がします。でも、今、あえて申し上げるなら、子どもとの関わり方のプロを目指したいです。

個との関わり、集団での関わり。子どもの声に耳を傾け、対話をし、笑顔溢れる関係性を築いていく。そして、それを授業の中で実現させ、尚且つ、子どもたちに「学ぶって楽しい」と言わせる神業を「教師は授業のプロである」と言うのだと思います。

兎にも角にも、小学校の学級担任というシステムで大切になるのは、学習指導力よりも基本的なコミュニケーション能力とリーダーシップ、マネジメント力だと思います。それを、教育用語にしたときに学級経営力と言うのだと思います。

学級崩壊力を学級経営力に!

堂々としている、ハキハキしている、清潔感がある身だしなみetcこのくらいは最低限。

あとは、先述した子どもとの関わり方を真逆にしてみると、子どもの声を聞いて指導する先生。子どもの話に反応してくれる先生。自分の話だけじゃなく子どもの話を聞く先生。自分が間違えた時はあやまる先生。叱った後にフォローする先生。先生の怒る基準を子どもたちがわかっていて、自分の機嫌で怒らない先生。子どもや親や他の教師の悪口を言わない先生。教室が大好きな先生。言ってることに一貫性がある先生。よく笑う先生。子どもの好きなことに関心がある先生。手を抜いたときには叱ってくれる先生。時間を守る先生。人によって態度を変えない先生。

まとめ

たくさん大事なことがあるけど、「子どもの声をよく聞く先生」という条件は外せないかなと思いました。その上で、自分の信念をもって子どもと関わっていきたいと思います。

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