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「イマ」のあなたにBUMP OF CHICKEN①

#いまから推しのアーティスト語らせて という、今の私にど真ん中のタグを教えてもらったので、思い切って鼻息荒く語らせてもらおうと思う。
私の最推しは「BUMP OF CHICKEN」というバンドである。
この名前を聴くと、おそらくアラサー以上の方は高確率で「ああ、"天体観測"の」と思われるだろう。でも、もう長いこと第一線に居続けているのに、彼らのことを知らない方は多いように思う。
いや本当に、ここ数年ものすごく活発に活動しているし、ライヴやるよーといえばチケット獲得は超激戦なのに、世間的な認知度の低さにびっくりする。
確かに"天体観測"は大ヒット曲だし名曲だし、代名詞たりうる曲があるというのはいいことだが、「ああ、◯◯の主題歌歌ってるよね」とか「最近新曲出たよね」とかいう話にならないのだ。何故だ。
「そんな、あんたはそりゃファンだからそう言うんでしょうよ」と思われるかもしれないので少し具体的なお話をすると、今年2019年7月、前回から約3年半ぶりに新アルバム「aurora arc」が発売された。前述の通り、一つ前のアルバムからそれなりの時間が経ってはいるものの、映画・ドラマ・アニメ主題歌やCMソングがてんこ盛りで、なんと収録曲13曲中11曲がタイアップなのである。例えば、昨年公開された川村元気さん原作の映画「億男」の主題歌"話がしたいよ"とか、ロッテ創業70周年記念のスペシャルアニメーション「ベイビーアイラブユーだぜ」のテーマソング"新世界"とか、日清カップヌードル「HUNGRY DAYS」のCMソング"記念撮影"とか。

※かなりの蛇足だが、"記念撮影"についてうだうだ言っているものが私の最初のnoteの記事だった。よろしければご覧ください。

……とはいえ。
実は何を隠そう、3年と少し前までは私も似たようなものだった。バンド名は分かる、天体観測を含め知っている曲もある、でもそれ以上はよく知らない。
理由は思うに、新譜発売にしろツアーをやるにしろ、プロモーションの中心が音楽誌とラジオで、ほとんどテレビ出演をしないからなんじゃないかしら、と考えている。
だから極微力ながら、このタグからこの記事を覗いてくださった人が興味をもってくれたらいいなぁ、との願いを込めて、このバンドの基本的な情報と、私が思う彼らの魅力をご紹介したい。
なお、あまりに鼻息荒くなりすぎてボリューム重ためになっちゃったので、3つの記事に分けさせていただいている。
これを読んで「気になる気になるー!」となった方がいらしたら、続きも見てくださると嬉しいです。

BUMP OF CHICKENてどんなバンド?(基本情報)

BUMP OF CHICKENは、藤原基央氏(ボーカル・ギター)、直井由文氏(ベース・コーラス)、増川弘明氏(ギター・コーラス)、升秀夫氏(ドラムス・コーラス)の男性4人組のロックバンドで、全員が1979年生まれ、千葉県佐倉市の出身。同じ幼稚園に通っていて中学校で再会、幼馴染同士によって結成されたバンドである。作詞作曲は一部を除いて、ほとんど全てボーカルの藤原氏が担当している。
結成からもうじき24年、メジャーデビューは2020年で丁度20年。彼らに憧れてバンドマンを目指した若者や、彼らのファンを公言するアーティスト・有名人の方も非常に多く、「カリスマロックバンド」と称されることも少なくないが、メンバーご本人達は至って謙虚で素朴で、とてもお茶目な少年のような人達である。
公式ウェブサイト

次に、そんな彼らが送り出す音楽について、私が魅力に思う点を書き出そうと思う。

魅力その1:曲の多彩さ

BUMP OF CHICKENは「ロックバンド」と表されることが多い。多いというか、ほぼそう呼ばれている。確かに形態としてはロックバンドで、ロックサウンドの曲が大半なのだか、アレンジというかジャンルというか、そういうものの幅が広い。
例えば、"車輪の唄"という曲はカントリー調だし、"同じドアをくぐれたら"(アルバム「ユグドラシル」収録)という曲は、北欧系の民族音楽のようなサウンドが使われているし、「Butterfly」(アルバム「Butterflies」収録)はEDMのような作りになっている。 また、これは個人の感覚ではあるが、「この曲アレに似ているよね」というものがとても少ない(歌詞に関しては、ソングライターである藤原氏が「最近似たようなことばかり言っている」という旨のお話をされていたこともあり、重なるものもままあるが)。このため、「テイストの違う曲なのに、間違いなくBUMP OF CHICKENの音である」という驚きを度々することになるし、単独のアーティストの曲を聴いているのに飽きが来ない。割と飽き性の私が飽きないのだ。これは本当にすごいことだ。

今回はここまでにしておきまして、次回は魅力の2つ目について語らせていただこうと思うので、よろしければ引き続きお付き合いくださいませ。

(続きの記事はこちら)

#エッセイ #邦楽 #連載

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