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【適応障害】精神疾患が僕の宝物なんだ

休職者にある葛藤

病院で診断書をもらい、休職すると、
私は逃げてしまった。降りちゃったんだ。
どうしてもそんな風に思ってしまいます。

僕もそうでした。
療養中もリハビリ中も復職した後でさえ、そう思っていました。
周りの人は、
「全然そんなことないよ」
「たまたま合わなかったんだよ」
「逃げるが勝ち。正解だったよ」
と励ましてくれて、
自分でも、休職の選択は間違ってなかったんだと言い聞かせていました。
それでも残念ながら、休職に対しネガティブな印象は拭いきれず、
自分を責めては慰めて。責めては慰めての連続でした。

しかし今は、
自分自身にとって適応障害という病気が必要だったんじゃないかと思うんです。

適応障害という宝

ある日、昔姉から聞いた真珠の話を思い出しました。


「真珠は真珠貝っていう貝から取れるのは知ってるでしょ?私たちの知ってる真珠の部分って、真珠貝自身にとっては元々汚物なんだって。汚物に対して真珠貝がいろんな粘液とかかけて、頑張って消化しようとして、あの綺麗な真珠ができるらしいよ。」


復職して普通の生活がスタートしてみると、サラリーマン生活が少し退屈です。
毎日が同じことの繰り返しであり、生きがいのようなものが感じられません。
そんな中で自身の体験を発信するようになると、
これは僕にしかできないことだなと思えて楽しいのです。
ワクワクするのです。

そして不思議と、
今のように自身の体験を発信して楽しんでいる自分を
病気以前の数年前から想像していたような気がするんです。

今では適応障害で休職することは以前から想像していた自分になるために必要な経験だったのではないかと思っています。

休職によって一度キャリアが途絶えたけれど、
僕の人生の明瞭度は適応障害によって高くなったのです。

あなたがもし適応障害やその他の精神疾患を自分の汚点のように捉えているのならば、それは違うと思います。

一見、汚物に見える病気ですが、
乗り越えた先にはきっとあなたにとって最も綺麗な真珠となっているはずです。

あなたが今療養中なのであれば、しっかり休んでください。
リハビリ中なのであれば、今日からまた頑張っていきましょう。
復職してもなお悩んでいるのであれば、さらに自分と向き合いましょう。

その普通の人にはない、努力や時間が粘液となり、
必ずあなたの宝物になります。
安心して、進んでいってください。

あなたのサポートで僕の活動を応援してください! 適応障害は年々増加傾向にあります。しかし、その病気についてはまだまだ知られていません。症状が改善しても悩んでいる人はたくさんいます。僕は実体験からこの病気について発信し、適応障害に悩む人々の安心できる社会を実現したいです。